シートン俗物記

非才無能の俗物オッサンが適当なことを書きます

そんなこと云っちゃっていいの?

菅義偉官房長官「韓国側に国際法違反状態の解決を強く求める」https://news.livedoor.com/article/detail/16994802/

菅義偉官房長官が28日、韓国が強制徴用被害者問題を解決することを促した。
官房長官はこの日の定例記者会見で、韓国をホワイト国から除外した措置について「安全保障上の観点から、わが国の輸出管理制度を適切に実施する上で必要な運用の見直し」と述べた。
続いて「現下の日韓関係における最大の問題は、旧朝鮮半島出身労働者(元徴用工)問題」とし「これを含めて韓国側から否定的で非合理的な動きが相次ぎ、非常に厳しい状況が続いている」と主張した。
官房長官は「日本政府としては、さまざまな問題についてのわが国の一貫した立場から、韓国側に賢明な対応を強く求めていく考え」とし「韓国側に対して一連の大法院判決により、韓国側によってつくり出された国際法違反の状態を解決することを求めていきたい」と述べた。


河野太郎さーん!!何かいってやってください。
 

河野外相「歴史は書き換えられない」と主張
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190828-00034211-hankyoreh-kr
 

以前にも書きましたが、個人の請求権は放棄されていません。
 

第10号 昭和40年11月5日 衆議院会議録情報
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/050/0401/05011050401010a.html

(略)○石橋委員 私は、長くなりますから、いままで政府が国会を通じて国民に説明しておりましたものを一々ここにあげません。簡単にお尋ねしますから、簡単に答えていただきたいのです。
 この平和条約第四条の(b)項においてわれわれは――われわれはというのは日本の政府はです。――国民の財産権の所属変更、移転まで承認したのではない、外交保護権を放棄した、それだけだ、こういう解釈をとってきた。これは間違いないでしょう。間違いないとすれば、いま、その外交保護権は放棄したという従来の説をそのまま維持しておられるのか、それとも変更して、外交保護権まで放棄したというふうに変わったのか、これは外務大臣、責任を持ってお答え願いたいと思います。
○椎名国務大臣 外交保護権の放棄であります。
○石橋委員 これはもうたいへんなことですね。従来の解釈、従来の政府の国民に対する説明というものを百八十度変えております。そんなことが一体許されますか。
○椎名国務大臣 変えておりません。
○石橋委員 外交保護権を放棄したものではないということをいままで言ったことはないというのですか。
○椎名国務大臣 外交保護権の放棄である。
○石橋委員 ちょっと待ってください。聞き方が間違えました。
 外交保護権を放棄しただけであって、個人の請求権を放棄したのではないという解釈をとっておられたわけです。――もう一度お尋ねします。国の財産権のみならず、個人の財産権の所属変更、移転まで承認したというのであるならば、外交保護権のみならず、個人のそれぞれ持っているところの国際法上の請求権すら、個人の承諾なしに、不当にも国が放棄したことになるのではないか、こういう意味です。正確を期して私もお聞きします。
○椎名国務大臣 外交保護権だけを放棄したのであります。
○石橋委員 そうしますと、各個人は韓国に対して請求権を持っておる、このように考えられるわけですか。
○椎名国務大臣 条約局長から答えます。
○藤崎政府委員 韓国で、昔だったら米軍、いまだったら韓国政府当局が、それぞれの法令によってとった措置の効力を承認したわけでございます。したがいまして、当該の日本人が自己の権利を向こうへ主張しようとしても、これは向こうの国内法上の権利であるわけでございますが、それは実際問題としては取り上げられないだろうということになるわけでございます。
○石橋委員 そうしますと外交保護権も放棄した。日本国民の個人のいわゆる所有権というものも、これも全部、その当人の承諾なしに、日本政府がかってに放棄した、こういうふうに認めていいですか。
○藤崎政府委員 前段におっしゃった外交保護権のことはそのとおりでございます。個人の請求権というものは向こうさんが認めないであろうということを申しているわけでございまして、この条約、協定で、そういうものを日本政府が放棄したということじゃないわけでございます。(略)

(via:http://www.twitlonger.com/show/n_1sqn6v7
 
 
これが何を指しているのか判らない(もしくは判らないふりをしているのか)人もいると思いますから、書いておきますが、かつて日本政府は”韓日基本条約とこの条約の付属協定である請求権協定”において、(かつて朝鮮半島に在住していた日本人の)財産が(実質的に)失われたか、と問われたのを、個人的請求権は持っている、と述べた、という話です。
条約というのは片務的ではありえませんから、日本人の韓国における財産の請求権が失われていない、というのなら、韓国人の日本における財産の請求権も失われていない、ということなのです。
韓国政府が(代わりに)補償すればいいのだ、という意見を書いてくる連中もいますが、日本政府自体がそうした主張を否定しているのです。

○石橋委員 外務大臣は明確に言っているわけです。外交保護権は放棄した、個人の請求権も実質的に放棄した、こう認めておられるのですよ。だから、あなたに聞いているのではないのです。もう法律解釈はわかっておる。だから内閣、政府の責任を私は追及しているんです。法律的なことを聞いているんじゃない。とにかく所有権者の、請求権者の承認も何もなく、かってに政府が放棄するというような行為が許されるか。実質的に救済の道はないのです。回復しようとしてもその道はふさがれておるという説明までなされておるのです。
  〔委員長退席、長谷川(四)委員長代理着席〕
そうしますと、これは当然国家の利益のために国民の財産が充当されたという、こういう解釈をとらざるを得ません。賠償か賠償でないかということは争いのあるところでございましょうけれども、とにかくその中に在韓財産、日本国民の財産というものが加味されておるということは、これはもう否定できないと思う、何と言おうとも。国の利益のために個人の財産が犠牲になっているのです。当然これは補償の問題が出てくると思います。いかがですか、外務大臣。総理大臣がおいでなら総理大臣に聞きたいのですけれども。
○椎名国務大臣 個人の請求権を放棄したという表現は私は適切でないと思います。南辻法制局長官が言ったように、政府がこれを一たん握って、そしてそれを放棄した、こういうのではないのでありまして、あくまで政府が在韓請求権というものに対して外交保護権を放棄した、その結果、個人の請求権というものを主張しても向こうが取り上げない、その取り上げないという状態をいかんともできない、結論において救済することができない、こういうことになるのでありまして、私がもしそれを放棄したというような表現を使ったならば、この際訂正をいたします。
 それで、これに対する何か補償権というのが一体どうなるかということにつきましては、私は法制局長官の解釈に従いたいと思う。
○石橋委員 これは総理にお伺いしたいところなんです。あなたは先ほど、実質的に放棄したと言っていいのかと言ったら、そういうことになるとはっきりおっしゃいました。それはもう正直な答弁ですよ。外交保護権は放棄したけれども、個人の請求権は残っておると言ってみたところで、それでは韓国に対して訴訟を起こして回復しよう、その道は閉ざされている。実質的に放棄したことになる。間違いないじゃありませんか。それなのに補償の義務はないという、そういう議論は成り立たないと思います。これは総理が来てから私それでは確認をすることにいたしまして、関連の申し入れがありますから譲ります

 

ちなみに、この時の首相は佐藤榮作、安倍首相の大叔父にあたります。いくらなんでも個人的請求権が失われていない、ということくらい知らないとは思えませんけどね。
知っているなら、嘘をついている、ということです。
 

これは記者会見の記者達も同じであって、そのくらい突っ込めないからダメなんだよ。というところでしょうか。
まあ、こんな忖度は海外では通じませんから、この点で日本の味方になるようなところはありません。国際法上の解釈でも、です。
では。

こんな夜更けに議会かよ

れいわ新撰組の皆様。おめでとうございます。

 

木村 英子

https://v.reiwa-shinsengumi.com/candidates/eikokimura/

 

ふなご やすひこ

https://v.reiwa-shinsengumi.com/candidates/yasuhikofunago/

 

議員になられたお二方。その他、志及ばず、の方々の分も頑張ってください。

お二人に対して中傷が向けられているケースも見かけますが、社会的な公正さ、というものを考えた場合、お二人が議員として活動されることは、日本において重要な意味を持つと考えます。応援いたします。

 

こんな夜更けにバナナかよ

http://www.bananakayo.jp/

 

 

お二人の活動に対して新設を装って制約したがる皆さん。

あなた方の“親切”に関する答えが、上記の話です。ぜひ、ご覧になってください。

そして、ハンディキャップとはどういうことなのか。

社会的包摂とは何を指すのか。考えてみてくださいね。

では。

 

 

 

 

 

 

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お前を憎んでなどやらない

先日の京アニの痛ましい事件の後に、こんな増田がドヤ顔してました。

 

 

ねぇ、死刑廃止派どうすんの?w
https://anond.hatelabo.jp/20190719044907

33人殺した奴をどうやって擁護すんの?

またドラえもんのせいにでもして、精神病による責任能力のなさを訴える?いいよ、そうしたら精神病患者社会の潜在リスクと訴えて回ってやるよ。

この犯人可能な限り残酷方法死刑にしてやるべきだろ。33人の被害者永遠に失われた未来と、遺族の悲しみを思うと、怒りで髪が逆立つ思いだ。

死刑廃止なんて絶対にあり得ない。こんな野郎税金で何年も生かして置くなんてあり得ない。どうせ金つかうなら、可能な限り残酷死刑にしてやりたい。

 

 

まあ、こんなクソな文章、みっともないので増田で書いたんでしょうけど、こいつの論理はそのまま、京アニ放火犯と同じものでしかありません。自分が気に入らないから、殺してやる、と。しかも、犯人以上にゲスいのは、自分の手を汚す気は無い、ということ。

さて、凶悪犯罪について死刑を叫ぶ連中はいくらも現れますが、当事者らによるこんな話はどう考えるでしょうか?

 

聞いてほしい 心の叫びを ~バス放火事件 被害者の34年~
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2014/0228/index.html

1980年8月、発車前のバスにガソリンと火が投げ込まれ爆発・炎上、死者6人重軽傷者14人を出した「新宿西口バス放火事件」。この事件で全身80%に火傷を負いながら奇跡的に命を取り留めたのが、ノンフィクション作家の杉原美津子さん(69歳/名古屋在住)だ。杉原さんは火傷の治療で大量に使われた非加熱製剤によりC型肝炎に感染、後に肝臓がんを発症した。命の期限が迫る中、最後の作品の執筆を開始した。テーマは、過ちに対する「赦し」だ。事件後、杉原さんは被害者でありながら加害者の不遇な生い立ちや、社会から疎外されて凶行へ駆り立てられた経緯を知り、加害者の男を「赦す」感情がおきたことを著書で記した。しかしその後、本当は「赦していなかった」ことに気付く。きっかけは、作品の執筆に当たって原点を見つめ直そうと、事件と同日同刻のバスに初めて乗ったこと。30年余り心の中に眠っていた“被害者感情”が噴き出し、加害者を赦したわけではなかったと悟ったのだ。『なぜ、事件は起きたのか。なぜ、自分は「被害者」となり、男は「加害者」となったのか。』・・・杉原さんは、改めて裁判記録を掘り起こし、過ちが生じた背景を調べ、他の被害者と対話をすることで、「赦し」とは何かを探っている。
無差別殺人事件などの凶悪犯罪が後をたたない中、なぜ現代社会は「加害」の芽を摘み取ることができないのか、そして、被害者はどんなことに苦しみ、どうすれば乗り越えられるのか。番組では、その答えを探し、執筆を続ける杉原さんの心の軌跡を見てゆく。

 

杉原さんは、犯人の死刑を望まない、と発言したことで、酷い中傷にさらされました。被害者は厳罰を、死刑を望むべきであって、そうでは無いのがゆるせない、そういう言葉が盛んに寄せられたそうです。

死刑賛成派は、遺族の、被害者の気持ちを考えろ、的な意見を述べますが、杉原さんのような“被害者”は被害者として受け入れられないようです。

 

また、こんな話もあります。

 

 
ノルウェーの大量殺人テロ事件の犯人は死刑になっていません。増田らにとっては、ノルウェーは“ありえない”社会であるようです。それとも、日本は特殊だから、とでも言いますか?それは、ある意味否定しませんが。
 
私が死刑に反対なのは(今回の犯人に関しても同じです)、死刑は罪の贖いにはなりえないからです。罪の重さを思い知るまでは許しなど与えたくありません。死刑は犯人に言い訳と逃げ場をくれてやるようなものです。
私が一番感銘を受けたのは、パリ同時多発テロにおける、ある遺族の言葉でした。
 
パリ同時多発テロで妻を亡くした男性 テロに勝つために「私は憎まない」
憎悪に怒りで応じれば、今のあなたたちのようになるから。
https://www.huffingtonpost.jp/2015/11/18/husband-of-paris-attack-sends-message_n_8589032.html
 

あなたたちは私に憎しみを抱かせることはできません。
13日の夜、あなたたちは特別な人の命を奪いました ―― 私が生涯をかけて愛する人であり、私の息子の母親です。 しかしあなたたちは私に憎しみを抱かせることはできません。私はあなたたちが何者かを知らないし、知りたいとも思いません。あなたたちは魂を失った人間です。殺人をもいとわないほどにあなたたちが敬っている神が自分の姿に似せて人間を創造したのだとしたら、私の妻の体に打ち込まれた全ての銃弾は、神の心を傷つけたでしょう。
私はあなたたちの願い通りに憎しみを抱いたりはしません。憎悪に怒りで応じれば、今のあなたたちのように無知の犠牲者になるだけです。あなたたちは私が恐れを抱き、同胞に不審な気持ちを持ち、安全に生きるために自由を失うことを望んでいる。あなたたちの負けです。
今朝、私は彼女に会いました。この数日、ずっと待ち望んでいた再会です。金曜日の夜に外出した時と同じように彼女は美しかった。12年前に私を夢中にさせた時と同じように美しかった。もちろん私は痛みに打ちのめされています。その点については、あなたたちは少しは勝利をおさめたのかもしれない。しかし痛みは長くは続きません。彼女はこれからも私たちと共に生き続けます。そして私達は再び自由に愛しあえる楽園で会えるのです。そこは、あなたたちが入れない場所です。
私と息子は二人きりですが世界中のすべての軍隊よりも強い。これ以上あなたたちのために使う時間はありません。メルヴィルが昼寝から目を覚ましたので、彼のところに行きます。彼は生後17カ月。普段通り食事をし、私と遊び、そして幸せで自由な人生を過ごすことで、あなたたちに勝利するでしょう。彼もあなたたちに憎しみ抱くことはありませんから。

 

私は京アニ放火殺人犯を憎んでなどやりません。憎む価値さえもない。名前も呼びません。奪った命のかけがえなさを知るまでは呼ぶに値しない。ひたすら、自らの犯した罪と向き合ってもらいたい。
私が望むことは死刑に比べて“甘い”でしょうか?
では。

 

生きてみたい、もう一度―新宿バス放火事件 (新風舎文庫)

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サヨナラニッポン

なんか、4か月も前に書いたエントリーにエラくクソウヨがたかっております。

 


ブックマーク なぜ、安倍政権の支持率は維持されているのか?

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/dr-seton.hatenablog.com/entry/2019/03/21/125759

 

まあ、わざわざ場末の古いエントリーにクレームを付けずにおられないというのもすごいですが、自民党より野党の方がなお悪い、的な発想自体が認知的不協和を示すものです。いい加減、野党のせいにしても、状況は改善しないし、自身が楽になるわけでもない、ということに気づいてみてはどうですかね?貴方自身が動かない限り、誰も“貴方のため”には動いてはくれないですから。

では、ちょっと、面白かったところにコメントします。

 

https://b.hatena.ne.jp/y-wood/20190719#bookmark-4671772672231092546
y-wood 強固な支持層なんて多くはないと思う。かさこ氏が言う通り「反安倍」を唱えた分キモチワルサ(前政権への否定感で倍加)に無党派層が逃げてるだけだと。まぁ分からないと思うけど、その「分からない」のが絶望的。

 

えー、じゃあとりあえず、

https://b.hatena.ne.jp/kingate/20190720#bookmark-4671772672231092546
kingate アホくさ。「民主の頃に痛い目にあったが、自公に戻って回復して、この社会保障費増額連打でもやっていけるわ」っていうはてサ共が観測したがってない連中はかなりいるよ。下が困ってるだけ。

 と、折り合い付けてくれるかな?対消滅してもらって構わないけど。

あと、以前、反原発活動に対して同じような論理で腐していた連中がいましたね。まあ、原発に未来は無いという現実は動かないわけでして、反原発派のせいにしてもどうにもならないわけです。貴方自身がアベノミクスとやらでウハウハなら良いのです*1。そうでないのに、”反安倍”を唱える連中のせい、っていうのは、憐れみすら感じますね。

 

https://b.hatena.ne.jp/U2400/20190720#bookmark-4671772672231092546
U2400 所得税&保険下げてくれる党があれば入れたいよ。消費税やら原発、不祥事とかどうでも良い。自民も大概ムカつくけど、サラリーマン救済してくれる党が野党に皆無なんだわ…。

 消費税、原発、不祥事、どれも同じですが、”弱いものに”付け回しなんですよ。であれば、自民党にとってサラリーマンなんて、一番喰いものにしやすいでしょうね。ブラック企業への対応を見ればわかりますが。

 

https://b.hatena.ne.jp/khtokage/20190720#bookmark-4671772672231092546
khtokage 私は安倍政権は微妙だし安倍首相は嫌いだけど、支持者が移らない理由は分かるかな。野党側は理念はいいけど、経済・雇用・福祉の大事なところが不勉強だったり悪い意味で理想論で、そちらに移る理由が無いよ

 すいません。6年前ってどうでしたっけ?安倍氏らの唱えたリフレって、”大事なところが不勉強だったり悪い意味で理想論”ではなかったですか?お金ジャンジャン刷ってばら撒いたらハッピーハッピーって、そんなに支持できるほど裏付けが強固な代物だったでしょうかね?

 

https://b.hatena.ne.jp/the_sun_also_rises/20190720#bookmark-4671772672231092546
the_sun_also_rises 逆に野党はなぜ老人に支持されているかを考えたら?円高で資産価値を上げデフレで物価を下げる。今もその政策の延長上の主張を続ける。選挙は比較論だからね。経済政策で多数層に比較不利な党には政権はとれない。

えー、高齢者って自民党支持率高いですよ?というか、投票率見ても自民党が一番期待しているのは高齢者男性ですけど。

 

https://b.hatena.ne.jp/abll/20190720#bookmark-4671772672231092546
abll ①民主党政権が期待はずれだったこと②安倍政権になってから日経平均株価と新卒就職率がいいこと。これだけだろう。

 1.に関しては異論はありません。2.に関して言うなら、高齢者離職の穴埋めでしかないですし、新卒就職率は日銀と年金の金をジャブジャブ突っ込んでもあんなものじゃ効果があったとは言えませんが、上手くだましているのか、それとも、自身をそう納得させている、のどっちでしょうね。

 

https://b.hatena.ne.jp/tshun16/20190719#bookmark-4671772672231092546
tshun16 「アベノミクスの金融緩和は失敗です!」「じゃあ金融緩和どうするの?」「…人への投資です!」「(ズコー)」そういうとこやぞ…

 人に対する投資、例えば教育、福祉、医療は乗数効果も大きいと出ていますから、なんでズコー、なのか理解に苦しみますね。まあ、この程度を「理想論」と思うくらい認識が甘いから、他国に置いてきぼりを食らうわけですが*2

 

https://b.hatena.ne.jp/elve/20190720#bookmark-4671772672231092546
elve なんだろ、こういうの見るたびに自民党しか頼れない気分になるよ・・・

 大手を振って頼ればいいんじゃないですか?他人のせいにしないで、本心から頼ればいいじゃないですか。見返りがあるかはわかりませんが。

 

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/dr-seton.hatenablog.com/entry/2019/03/21/125759
anmin7 相手の支持層を取り込まなくてはならない側が、その対象を罵ってどうする。政策や政権の批判と、支持層への罵倒は分けろ。

私はべつに取り込もうなんて思ってませんけど。政治家でも無いですし。頑張っている野党の皆さんには多少申し訳なくは思いますが、自身の問題として捉えず、人への好悪で決めるような方に期待するものは何一つありません。

https://b.hatena.ne.jp/tomoya_edw/20190720#bookmark-4671772672231092546
tomoya_edw そうやってバカにするからじゃないですかね。

https://b.hatena.ne.jp/kozilek/20190720#bookmark-4671772672231092546
kozilek このブログのように、反対派は「支持している奴は馬鹿だから」と思って言っているから。何回でも言うが、こういうこと言うのは政権を利するだけだよ。

バカと思っていたら、バカ、と書きますよ。バカと思わないから、理由を考えてみたわけです。認知的不協和、とはバカだからなるものではないので。

 

https://b.hatena.ne.jp/Shin-Fedor/20190720#bookmark-4671772672231092546
Shin-Fedor リベラルの映画監督がトランプ人気を疑問に思い全米を回ったが強固な支持者なんかほぼいなかったという話があった。党派性に囚われた人からは、党派性に囚われていない人は全員「敵の信者」に見えるというだけでは?

 で、貴方から見て、トランプ支持者はどう見えるわけですか?

例えば、

 

トランプ氏、また「出て行けばいい」 支持者「送り返せ」連呼

https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201907/CK2019071902000139.html

【ワシントン=金杉貴雄】トランプ米大統領は十七日、南部ノースカロライナ州で支持者集会を開き、非白人の民主党女性下院議員に向け「出て行けばいい」などと再び攻撃したところ、支持者が「センド・ハー・バック(彼女を送り返せ)」と連呼し、異様な空気に包まれる一幕があった。

 「オマル氏はわれわれの国へのテロ攻撃は米国に責任があると言った」。トランプ氏は集会で、ソマリア生まれのイルハン・オマル氏やプエルトリコ系のオカシオコルテス氏ら攻撃対象の女性議員四人の名を一人ずつ挙げ、真偽不明で誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)とも言える言葉を並べた。支持者は「彼女を送り返せ」と呼応し、女性議員たちへのブーイングが会場に響いた。

 トランプ氏は「国に帰ったらどうか」などと発言し、十六日に下院から非難決議を受けたが、この日も「嫌なら出て行けばいい。彼女たちは米国を愛していない。憎んでいる」と同様の発言をした。左派の女性議員たちへの攻撃で民主党を「社会主義化している政党」と印象付け、支持層の嫌悪をあおっている形だ。

 これも、他人の、トランプ大統領を批判する人達の、せいにしますか?彼ら(彼女ら)の態度が気に食わないせいだ、と。

 

さて、

https://b.hatena.ne.jp/pribetch/20190719#bookmark-4671772672231092546
pribetch どの政党を選ぶかよりも日本を捨ててどの国に移住するかを考える方が建設的なのでは

 

 https://b.hatena.ne.jp/pandafire/20190720#bookmark-4671772672231092546
pandafire 「気の毒ではありますが、私としては地獄まで付き合いたくはありません。」おまえ…海外脱出するのか…?元気でな…

これは、今真剣に考えております。職業的に他国でも引き合いはありますし、一応、移れるだけの蓄えはあるので*3。とは言っても、日本には家族の生活も友人も知己も好物も好きな飲み屋も景色もあるので、もう少し頑張れるか、とは思っております。現政権に好き放題させて逃げ出すってのも業腹ですし。

明日は選挙ですね。逃げ出す準備を進めるのか、少しは一息つけるのか。

では。

 

 

 

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*1:というか、私自身はアベノミクスで結構稼がせてもらっているのですが、やはり現政権に信を置くことは出来ないのです

*2:最低賃金の話もそうですが

*3:その意味では年金以外の蓄えはクリアしているのだが

TOKYOディープ!

先日、TOKYOディープ!スペシャル 「潜入!オトナの街」(BSプレミアム)という番組を見ました。
まあ、田舎者ですので幾つになっても都会に対するあこがれというのはありまして興味深く拝見しました。
 

TOKYOディープ!スペシャル「潜入!オトナの街」
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/3414/2351938/index.html
 

番組で取り上げられた中で、とりわけ注目したのが「遊郭」についてのあるエピソードでした。1945年の東京大空襲の直後ですが、吉原遊郭を“速やかに”再開させた方に感状が出た、という話です。

その方、鳶頭の荒井福之助氏は「大東亜戦争本土爆撃下にありて当局命令 吉原遊郭は即時営業を開始すべし(略)」に従い、遊郭を再開させました。掘っ建て状態で隣室との間も不完全であったような話を義理の娘、弘子さんが語っています。弘子さん自身も、その行為と感状に違和感を隠せない旨を正直に語りますが、同時にその目的が出征兵士の親御が「女性を知らぬままで兵隊に取られるのは可哀想だ」との思いから感謝を伝えてきた、と複雑な思いを明かします。
政府(および旧軍)は米軍による本土戦略爆撃に際しても一般住民を極力居住地から離れないよう努めました。結果として夥しい被害者が出たわけですが、その惨禍においても「遊郭」で「兵士」を「慰安」させることは最優先事項であった、ことが伺えるのです。そこでは遊郭の娼婦の人権はまったく無視されています。もちろん、それを求めた兵士(やその家族)達だって配慮されたわけではありません。そこにあるのは、兵士に未練無く死地に赴かせる、という非道な考えのみです。
さて、内地の吉原(遊郭)とその娼婦たち、そして兵士たちでさえ、政府(および旧軍)による管理と介入を受けていました。そして、その扱いは人権というものをまるっきり欠いたものであったのです。このことはつまり、国外戦場の「慰安所」も非人道的な形で管理されていた、ことの傍証となるでしょう。そして、どう考えても内地よりもマシな待遇が「慰安婦」達にあったとも思えません。クソウヨどもが言うような戯言は、国内の事情を見ても説得力に乏しいことが明らかです。
そういう点からもなかなか見ごたえのある番組でございました。
 
 
なお、番組では「新宿二丁目」も取り上げておりまして、LGBTのムーブメントの現場となった経緯が語られていました*1新宿二丁目は彼らが自分らしくいられる場所、である、との言葉に、
であれば、日本中が新宿二丁目のようにしないといけないな、と思ったのでした。
では。

*1:新宿二丁目界隈はかつて赤線であり、赤線廃止後は“評判の良くない”場所に非差別者であるLGBTが入居した、とのこと

三原じゅん子議員、野党を論破する

こんな話題がありました。当人や動画はあまりにゲスかったので、やや程度の下がるゲス記事にリンクを貼ります。

 

「野党のみなさん、恥を知りなさい!」 三原じゅん子氏“ド迫力演説”の波紋 ネット上では賛否両論
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/190625/pol1906250006-n1.html

 

で、こんな意見を目にしました。

 

公明党佐々木さやか氏の法務大臣金田勝年への問責決議案に対しての反対討論もひどかった。三原氏と同じで切り口上。失礼かもしれないがナチスの親衛隊のようだった。どうしてこういう場面に女性議員をもってくるのだろうか。

 

これを読んで思い出したのが、「女子高生が〇〇なパヨクを論破する!」的な話です。

 

女子高生『父が自衛官で・・』左翼教師 発狂するも クラスメイトが戦闘モードに!!
https://www.youtube.com/watch?v=zGtjmlharDU

 

女子高生と論破、もしくは女子高生とパヨクの組み合わせでググると、結構この手の奴が出てきますね。以前から、女子高生がパヨクを論破したがるのか不思議でしたが、クソウヨ共にとっては、(自らが侮る)女子高生にパヨクが論破された。ザマーwwww。ってことなんでしょう。

この、三原議員を“鉄砲玉”に使った援護射撃(むしろ、後ろ弾の感じもしますが)も同じ感覚なのかもしれません。

自らが軽んじる女性議員に指弾される野党ども、という絵にご満悦の与党(と支持者)には性差別の根深さを感じずにはおれません。

では。


 

ちっとはキチンと読んでからコメントしてはどうか

先日、コンパクトシティを調べもしないで雑なコメントしている輩を見ましたが、こうした連中にはウンザリします。

『資本主義と闘った男』我々がまだ知らない本当の宇沢弘文とは - HONZ
https://honz.jp/articles/-/45244

mangakoji ただしく社会主義と呼べばよいのでは。リベラルじゃなくてレフト あとで読む

https://b.hatena.ne.jp/mangakoji/20190616#bookmark-4670223608425113090
 

1990年8月、ローマ法王ヨハネ・パウロ二世から一通のお手紙をいただいた。1991年が、有名な回勅『レーノム・ノヴァルム*1シートン注:原文ママ)』が出されて百周年に当たるので、『新しいレーノム・ノヴァルム』を出すことになった。その作成を手伝ってほしいというお手紙だった。
1891年5月、法王レオ十三世が出された回勅『レーノム・ノヴァルム』は、ローマ教会の重要な歴史的文書である。レオ十三世は『レーノム・ノヴァルム』の中で、当時の状況を「資本主義の弊害と社会主義の幻想」という印象的な言葉で表現された。
ヨハネ・パウロ二世からのお手紙に対して私は躊躇(ちゅうちょ)することなく社会主義の弊害と資本主義の幻想」こそ『新しいレーノム・ノヴァルム』の主題にふさわしいというお返事をさし上げた。
ヨハネ・パウロ二世はもともとアメリカが広島と長崎に原子爆弾を落としたのは、人類が犯した最大の罪であるときびしく非難されていた。ローマ法王になられてすぐ、広島、長崎へ行かれたし、小石川の後楽園で盛大な野外ミサを司式された。そのとき流暢(りゅうちょう)な日本語で言われた。「平和は人類にとっていちばん大切な共通の財産である。とくに日本の平和憲法は、全世界にとって共通の財産である。社会的共通資本という言葉こそ使われなかったけれども、それを守ることの意味を強く強調された。ヨハネ・パウロ二世のお手伝いをしたのは、私の人生でもっとも厳粛な、感動的なときであった。
『私の収穫』ヨハネ・パウロ二世 宇沢弘文 5 朝日新聞 2010年5月20日夕刊より

宇沢先生の「社会主義の弊害と資本主義の幻想」も知らないで、こういうコメントできるクソがいるのはスゲー。

Gka 市場原理主義の雄アメリカと市場経済を取り入れた中国が最も発展した現状ではフリードマンは正しかったとしか…共産主義を目指した国はすべて貧しくなり結果は自明でしょ。

https://b.hatena.ne.jp/Gka/20190616#bookmark-4670223608425113090
 

ダボス会議の「偽善」を指摘したオランダ人歴史学者に注目
https://courrier.jp/news/archives/151508/

2日前、ここに億万長者がいましたよね。彼の名前、なんでしたっけ? マイケル・デル。
で、彼は、最高限界税率70%で実際にうまくいった国をひとつでも挙げてみろみたいなことを言いましたよね。
ご存知のように僕は歴史学者ですけど、米国ですよ、実際にそれがうまくいったところは。1950年代、共和党の大統領、退役軍人のアイゼンハワーの時代ですよ。当時、マイケル・デルみたいな人々に対する最高限界税率は91%でした。彼みたいな人々に対する最高相続税は70%以上だったわけです。
つまり、全然むずかしい話じゃないんですよ。

 

中国は社会主義国家か?資本主義国家か?歴史と政策から見る中国社会
https://world-note.com/socialism-in-china/

何をどう学んできたら、フリードマンが正しかった、なんて言えるのかゲンナリしてしまう。
とりあえず、フリードマンが称賛したのが、(ピノチェト時代の)チリ、(サッチャー時代の)イギリス、(レーガン時代の)アメリカだったのだが。
 
本当に皆ちっとは真面目にやろうぜ。
では。
 

 

社会的共通資本 (岩波新書)

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人間の経済 (新潮新書)

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*1:正確にはレールム・ノヴァルム(Rerum Novarum)御指摘頂いたmusさんに感謝いたします