シートン俗物記

非才無能の俗物オッサンが適当なことを書きます

出会い系サイト

あんまりネットでの活動には縁のない自分である。かつては掲示板に書き込みしたり、オフ会にも出たりしたが、段々ご無沙汰になってきている。blogは開いているものの、書き込む時間は余り無いし、従って文も丁寧とは言い難い。
はてなはてなブックマークはてなキーワードもほとんど活用していないし、他の参加者とやりとりすることもない。面倒くさいから。mixiも入ってるけど、全然開いてさえいない。頼み込んで入ったのだが、そのうち追放になるかも。
理由の一つにスパムメールの凄さがある。メール処理しているだけで、手間も時間も取られてめんどくさくなるのだ。

で、こないだ東名バスに乗った時のこと。たまたま、後ろで若い女性が二人会話をしていた。高速バスなんて、列車より座り心地が良いのだから、寝るのが普通である。だが、二人の話し声は結構大きく、何げに耳に入ってくる。恋愛の話やご飯の話、なんてのが聞こえる分にはほとんど関心もなく聞き流していたのだが、途中でトンでもない話になった。
なんと、片方の女の子が出会い系サイトのサクラをやっている、という話である。
これは聞き逃せない!
アヴァンティの教授となった自分は、意識を後ろに向けて残りの旅程を過ごしたのだった。

彼女はサクラとしてメールのやり取りしているそうなのだが、
「メール寄越すヤツって超ウザイよね。マジキモい。」(本当にホント)
と言っていた。彼女によると、己を知れ、との事。写真掲載タイプらしい。
で、彼女も「逢わない?」の返事に「逢いましょう」と答えるのだという。
結構、意外だったのだが、同様の疑問を呈する友人に対して、

「で、当日も色々待ち合わせの時間や場所でメールするわけ。」
「なんで?」
「そういうどうでもいいメールでポイントを使わせるの。」
「どうなるの?」
「使い切っちゃっても、当日なら間違いなく買うでしょ。(注:ポイントの事らしい)」
「それで逢うの?」
「逢うわけ無いじゃん。行ってもいないのに。」
「えーっ、じゃあどうするの?」
「『待ち合わせ場所で待ってたけど、来なかったね』とか送ればいいわけ。途端に、謝りのメールがバンバン来るよ。」
「それじゃ、かわいそうじゃん。」
「可哀想じゃないよ。逢ってくれたらお金出します(注:女性の方が)っていうのにみんなメールしてくるんだもん。そんなおいしい話あるわけ無いよね。なんで引っかかるんだろう。」
「じゃあ、お金出します、っていうのに、みんなお金使っちゃうんだ。」
「そう、そんな人いるわけ無いじゃん。そういうキャラクター作ってるだけなのに。知ってる?いろいろなキャラクターの作りわけがあるんだけど、人気があるのは優香。」
「優香?あの優香?」
「そう、優香が逢いたいなんて、あるわけ無いのにねぇ。」
「優香忙しいよね。そんなヒマあるわけ無いじゃん。」
「でも、引っかかるの。優香のメール書いているのはオジさんなのに。」
「オジさんが書いているの?優香のメール。」
「そう、サクラって顔が出さなくていいから、面接でハネられる人とかやってるよ。パンクの人とか。」
「パンクの人が、メール書いてるの。怖いねぇ。」
「オジさんやパンクが書いているメール見て、『僕も逢いたいです』なんてバカだよ。」
「写真は?」
「頼んで撮ってもらったヤツ。こんな人が相手にするはず無いよね。なんで気づかないんだろう。ウチのところ、月3000万売り上げがあるんだって。あり得ないよ。」
(記憶を再構成しているので、正確な会話文ではありません。)

凄い話であった。自分のところにもスパムが山ほど届くが(フィルター処理がほとんど効かない)、「こんな話あるわけないだろ。あっても、何で不特定多数にする必要がある。」なんて思っているのだが、一つの会社に月3000万の稼ぎを生むほど、引っかかる人がいるようだ。
あんたらのおかげでスパムが減らないんだよ。いい加減目を覚ませや。
と、言いたくなってくる。
自分の怒りに裏付けが出来て、ちょっぴりお得なバスの旅であった。
ちなみに、サクラをやっている女の子は、結構な美人であった。
なんで、そんなバイトやってるの?あり得ないよ。それよりオヂさんと・・・(自主規制)