シートン俗物記

非才無能の俗物オッサンが適当なことを書きます

2006年最後のポタリング

年末に走り納めでポタリングへ行ってきた。目標は沼津。千本松原の海岸沿いを走りたかったので、それ以上は考えずに、朝7時に出かける。年末とあって、陽が当たり始めるのも遅く、暖かくなってきたのは清水区に入る頃。車の数は、普段よりだいぶ少ない。


由比に入るところで道に悩む。由比では旧街道に入る道と、国道沿いに走って由比港から旧道に入る道と二通りあるのだが、往きは旧街道、還りは国道沿いとすることにした。由比の町は暮れの支度で慌ただしそうだった。時代を感じさせる町並みによく似合う光景だ。


富士川を渡るあたりで10時過ぎ。今まででは一番速いペースである。富士川橋から見える富士は雄大で、しかし、若干霞んでいた。やはり年末は少し暖かいらしい。


国1沿いから、吉原駅前に抜け、旧道を走り始めるとペースが上がる。普段よりはだいぶ車の数が少ない。風を警戒して往きは千本松原ぞいを走らなかった。1時間余りで沼津に到達。11時台に沼津に到着した事で、その後どうするか見えてきた。「狩野川に沿って走ろう。」狩野川河口近くからは、自転車歩行者道が伸びている。これに沿って13時まで走る。13時になったら引き返し、千本松原に沿って富士まで抜ける。ざっとプランがまとまった。


狩野川に沿って走ると、小鷺や鴫、カモメがやたらにいる。良い越冬地になっているらしい。香貫山を回り込むと自転車道も無くなる。この先は、堤防の管理道と併走する道を走りながら南下する。このへん、自転車歩行者道が整備されていると、結構楽しいのに、と考えてしまう。


結局、13時に伊豆長岡温泉街までたどり着いたので、「黒柳」の「温泉まんじゅう」を買う。疲れた体に甘いものが実に美味い。幾つか、持って帰る事にする。


還りは狩野川を河口まで下る。河口では海から陽が差し込み、波でキラキラ光の粒がまき散らされたような景色が見える。冬の海も悪くはない。河口の沼津港で、海鮮丼か寿司で遅めの食事を、と考えていたが、開いている店が少ない上に、開いてる店は大行列。待つ時間が無かったので諦める。これが苦労の始まりだった。


ここからは千本松原沿いの堤防道を走ったのだが、なぜか人が多かった。正月ならともかく、大晦日に何の用だったのか。ここは捨て猫やカラス、カモメやトンビが多い。ゴミも多い。しかし、海に差し込む陽光は喩えようもなく美しい。太陽の高さと波の加減で、海上に光の道が出来る。走ってみたくなるような道だ。これが夜なら、月の道が見えるのかもしれない。


疾走すること1時間あまりで富士吉原へ到達。ここから食事の出来る店を捜す旅が始まる。通りがかりのマクドナルドも大混雑。道の駅富士のレストランは終了していた。まだ、15時前だったのに。富士川渡っても食事の出来そうな店は見つからない。ようやく食事にありついたのは、由比のスマル亭。時刻は16時を廻っている。ここのソバうどんは結構侮れない。注文したのはオススメになっていた枝豆と小エビの天ぷらそば。これで年越しソバも兼ねてしまった。枝豆と小エビがこれほどマッチするとは思わなかった。実に美味い。家でも試せそうだ。


スマル亭
http://www.across.or.jp/sumaru/


この後、日暮れとなって景色は見えなくなった。懸命に走りきり、帰宅したのは19時過ぎ。実に11時間以上走ったことになる。走行距離190km。平均速度17.7km/h。走り納めに相応しいポタリングになったのだった。