シートン俗物記

非才無能の俗物オッサンが適当なことを書きます

自滅する自民党

歴史教育議員の会が訪米へ
自民党有志の「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」(会長・中山成彬文科相)は、従軍慰安婦問題で安倍首相の謝罪を求める米下院決議案の採択を前に、同会の中山泰秀小委員長らを米国に派遣することを決めた。決議案に賛成しないよう、議員らに働きかける。
 同会は、河野官房長官談話の見直しを求めて活動してきた。26日からの首相の訪米への影響を避けるため、メンバーはその後に米国を訪れる見通しだ。
(asahi.comより引用)

http://www.asahi.com/politics/update/0405/TKY200704050345.html
(via:不条理日記
http://himadesu.seesaa.net/article/37919621.html


あーあ、やっちまったよ。本当に行くつもりだろうか。
拙ブログで述べたが、自民党連中は勘違いをしているよ。


従軍慰安婦は公娼だったか?
http://d.hatena.ne.jp/Dr-Seton/20070315/1173947320


「誤解」を解けば、従軍慰安婦問題で決議を思い留まらせられる、と考えているようだが、それこそが「誤解」だ。
マイノリティー問題と同じで*1、それが強制か、他に例があったか、など本質的ではない。奴隷制度や差別問題と同じく、それ自体が直視し、解決されなければならない問題だ。
アメリカ人(アメリカ議会)が問題視しているのは、「従軍慰安婦の存在」そのものであって、例によって「狭義の強制」とか口走れば、彼等の心証を思いっきり損ねる事になる。そのことは、もう思い知ったと思っていたのだが、懲りていないようだ。


自分は国会決議で謝罪するのも別に構わない、と考える方だが、それでも、妥協点としての「河野談話」を尊重する。そして基金の存在を重視する。それなのに、自民党連中のバカさ加減は、その「大人の妥協」さえ破壊するだろう。結局、バカを選良として選んだツケが廻ってきたのだ。
それにしても、誰かこのバカ共を止める事のできる重鎮はいないの?

*1:慰安婦問題もマイノリティー問題の一種でもある