ミミズ穴
朝、庭を見てみると、あちこちに黒々とした土の塊が墜ちている。
ミミズの糞だ。
ミミズは土の中の有機物を取り込んで、養分に富んだ土を排泄する。
ミミズの出す土は、団粒構造で水を適度に含み、ミネラルのバランスもよい。
大量のミミズ穴があるのは、その土地が豊かであることを示す。
ミミズのついては、ダーウィンが詳細な観察を行っており、本も出版されている。
その中でミミズのことを「最も偉大な開拓者」と呼んでいる、はず。
このところのミミズ穴の増加は、たぶん春になってきて活動が活発になってきたことと、雨が降ったことが効いているかも知れない。
雨上がりに道端で、ひからびているミミズを見掛ける事があるだろう。
あれは、ミミズが土の中で溺れ、地上に這い出てきて帰れなくなった末路だ。
ミミズは湿っていないと活動できないが、大量の水にも弱い。土の上なら、雨上がりに戻れるヤツもいるのだが、舗装路の上ではのたれ死んでしまう。
干涸らびる中でミミズが漏らす辞世の言葉はもちろん、「み、みず。。。」・・・・すいません。
昔は家の周辺ではみみずとそれを食べるモグラの穴がそこここにあったものだが、最近はモグラ穴は見掛けなくなってしまった。モグラが通ってこれるような地面が無くなってきたのだろう。
モグラは大食いで、ミミズなどの小動物がいないと生きていけないし、空気穴も必要だ。しかし、現在市街地はコンクリートやアスファルトで固められていて、通り道にさえならない。モグラも住めない土地が素晴らしいのか疑問に思うところだ。
庭の土塊を見ながら、ミミズが元気に生きているっていいな、と感じた。

- 作者: 新妻昭夫,杉田比呂美
- 出版社/メーカー: 福音館書店
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追記:写真は庭のミミズの糞