シートン俗物記

非才無能の俗物オッサンが適当なことを書きます

日米が環境サミットで狙う「勢力地図」逆転の秘策

日米が環境サミットで狙う「勢力地図」逆転の秘策
田原総一朗の政財界「ここだけの話」)
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/column/tahara/070524_12th/index.html


なんか、田原総一朗まで首を突っ込んできたのね。
しかし、政治論レベルでしか話をしないから、おかしな事を書いている。
丁度いい。以前、同じようなレトリックを利用する輩がいたので、一言述べておく。

しかし実はここにも問題がある。

北極や南極の氷が溶けて海面は上がるのか。これがそうはならないのだ。

北極は海の上に氷が浮かんでいる。コップの中に、水が入っていて氷が浮かんでいる。この氷が溶けてもコップの中の水面は上がらない。アルキメデスの法則だ。だから仮に北極の氷が溶けても海面は上がらないのだ。

相変わらず出回っているデマだなぁ。
北極、のイメージが北極海に留まるなら、その通りだ。しかし、「北極圏」にはカナダ北部、シベリア北部、そしてなによりグリーンランドが存在する。
グリーンランドに存在する水(淡水)は南極大陸氷床に次いで多い。したがって、「北極圏」の温暖化でグリーンランド氷床が溶け出せば、もちろん海面上昇するのである。

南極の氷は現在零下50度ほどだと言われている。だから3〜5、6度気温が上がっても氷は溶けない。しかも、南極の周りの海水が、気温が上昇すると蒸発する。蒸発すれば当然雨が降る。ところが、南極で振る雨は雪だ。だから南極の氷は溶けない、むしろ増えるということになる。

南極の氷床が全て-50℃なわけではない。特に大陸周縁部の氷床、溶け出せば氷山となるあたりが温暖化の影響をもろに被る。周縁部が溶け出せば、内陸氷河(氷床)の抵抗が小さくなり、移動速度も上がる。従って溶け出すペースも上がっていくのだ。


以前述べたように、地球生態系(環境)は静的なものではなく、均衡を保った動的状態にある。だから、「地球温暖化」と呼ぶのは正確ではなく、「気候変動」と呼ぶのが正しい。入射する太陽光と、放射する赤外線の総量が均衡になるまでの、過渡的現象、それが「気候変動」だ。それゆえに複雑で、影響も多岐に懸念されている。単純なコップの中の氷のような扱いで済む話ではない。


どうにも、環境問題をヘゲモニー争いの道具としてしか捉えない態度に、ウンザリくるよ。
ドイツが、田原氏の云うようなレベルに留まらず統合的、戦略的に環境問題を捉えている事は、こちらでどうぞ。


ドイツ環境ジャーナル
http://blog.goo.ne.jp/madokuccia


追記:写真はツバメの兄弟