シートン俗物記

非才無能の俗物オッサンが適当なことを書きます

やはり星野仙一は好きになれない

北京オリンピック 野球日本代表監督 星野仙一さん(60)に聞く

− スポーツは重要なメッセージをたくさん持っています。


野球には犠牲バントというのがある。野球後進国に教えに行くと、子供たちが「どうして打たせてくれないんだ」と言うんだ。そこで、野球というのは自分が犠牲になったりアウトになったりして得点を競うスポーツなんだよ、と教える。それは社会生活の中でも同じなんだ。

− 星野さんは選手を怒るので有名です。選手が萎縮しないですか。


ちゃんとその選手の性格を見て怒っている。人前で怒るのも「今日は別の選手が失敗したかもしれないが、明日はお前かもしれないぞ」というのを伝えるためだ。

− 星野さんの指導方針の根底には明大の恩師・故島岡吉郎監督の影響があるようです。


受話器を握ったまま直立不動してしまうような人はオヤジ(島岡監督)以外にはいない。とにかく怖い。人間にはまず、恐怖心を教えないといけないと私は思ってます。
しかし今の世の中は恐怖を悪だと決めつけている。ここから人間教育がおかしくなっている。悪いことをした時に、親、先生、上司がしかる、それがないのは人間社会じゃない。

− 試合がピンチになると「なんとかせい」が島岡さんの口癖でした。


何ともならないとは思っていても、怖いからなんとかしなければならない。しかも細かな指示はないので、自分たちで考えなければならない。
とりあえず、インコースは当たってでも塁に出よう」などと工夫するわけだ。

−成長期の日本に比べ、希望の見えにくい時代になったという指摘もあります。


私は貧しい国もずいぶんみて回ったが、日本ぐらい格差のない社会はないと思っている。えり好みしなければ働く場はある。

そして我慢させる時期を作るのも教育には大事だ。スポーツは厳しい練習を強制するから、子供は我慢を学ぶ。その中から連帯感も生まれる。
(強調はシートン)(朝日新聞 2008 1/3 より引用)

星野氏の名誉のためにいっておけば、これは全文じゃなくて自分が恣意的に抜きだしている部分ではある。
タイガースやドラゴンズファンには申し訳ないと思う。でも、やっぱり星野仙一は好きになれない。