シートン俗物記

非才無能の俗物オッサンが適当なことを書きます

 ボンクラにオススメ! ドラゴン・キングダム

ボストンに住むジェイソンはカンフーに憧れる少年だ。仲良しのホップ爺さんから海賊版カンフー映画を借りては楽しむ彼は、地元のチンピラに脅され、ホップの店の押し込みに協力させられる。押し込み現場でホップは銃で撃たれ、逃げ出したジェイソンは、託された謎の棒に操られるように異世界に“落ちる”。彼が手にしている棒はかつて異世界孫悟空が持っていた如意棒であり、彼が閉じ込められた際に失われ、彼を解放する鍵となるものだったのだ。孫悟空を復活させまいとするジェイド将軍は、如意棒を奪わんと追撃をかける。


いや、もう満足。あのジャッキーとジェット・リーが競演して、対決シーンまであるとなれば、何も云うことはありません。往年のカンフー映画に嵌り、少林寺の修練シーンを真似てみたり、五獣拳を練習してみたり、三段蹴りとか、瓦を割るとか、後ろ回し蹴りを練習したボンクラガキであった自分としては、タマランなぁ〜、の気分。それに、ハリウッド作では笑うことすら希なリーの破顔一笑が見れたのは久しぶり。そういえば、少林寺なんて、予告編と違ってコメディー要素満載だったよな。
ただ、残念だったのはカットが頻繁に切り替わったこと。二人の対決なんて、長撮りワンカットでやって欲しかったよ。二人とも動きが滑らかで速いんで、スローを挟んだりアップを入れたり、カットを切り分ける意味が判らないでもないけど、やはりあの二人の対決ならカット割り無しが見たい。
正直、ストーリーとかは付け足しみたいなものだが、それでもジェイソンの真っ当なビルドゥング・ストーリーになってて良かった。ラストにチンピラをボコにして、銃を向けた相手に銃を払いながらの跳び蹴り!素晴らしい。金雀の娘も可愛かったし、白髪魔女も美人だし、云うこと無し。


その昔、プロジェクトA少林寺スパルタンXに夢中になったボンクラは、走れ!劇場に。