シートン俗物記

非才無能の俗物オッサンが適当なことを書きます

選の風邪になって

◎ 政 治 ◎ 「国籍法」の改悪に反対する!(城内実のとことん信念ブログ)
http://www.m-kiuchi.com/2008/11/11/bakawashinanakyanaoranai/


休んでいる間にあれこれ起こるのは定番になってしまったが、これは非道い。
あちこちで取り上げられている事だし、今更エントリーにするのもどうかとは思ったが静岡の事でもあるから取り上げる事にする。
それにしてもなぁ、静岡7区有権者はこれをどう捉えるんだろう。


浜松周辺は現在世界的景気減速の影響もあって、多数の外国人労働者(だけじゃないが)がバンバン解雇されつつある。


参考:
不況の風 定住外国人ら苦境に 家賃滞納、妻と子の帰国も覚悟(中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20081124/CK2008112402000165.html

「どうしたらいいのか」−。浜松市南区の市営団地で、日系ブラジル人男性(27)は頭を抱える。月約2万円の家賃は2カ月滞納し、11月の電気、ガス代も払える見込みはない。公共職業安定所ハローワーク)では同じ悩みを抱える外国人らの列は以前にも増して長くなっているが、企業の求人が絞られる中で公的な支援にも限界がある。定住外国人に吹きつける風は冷たい。 


解雇された外国人に対して地域住民は結構冷淡で、“外国人”による“治安悪化”を懸念しているから、こうしたレイシズム満載の主張も浜松の有権者に受け入れられる可能性はある気がする。もちろん、大半は表だっては支持しないだろう。しかし、隠れた本音=差別心を掬い上げるという点で保守的な人々には受けが良いかもしれない。


さて、この予想される事例、とやら、随分な内容だ。
まず、大阪(人)、中国人、フィリピン、インドネシアに対する偏見丸出し。ステロタイプとして描くつもりだったんだろうけど、このイメージがデフォルトで通用する、と考えている事が凄い。
大阪人は人身売買(って事だよね?)に手を染めるヤクザ、中国人女性はそれに荷担、フィリピン、インドネシア少女の親は娘を売り飛ばす輩、ってイメージな訳だから。
さらに、既に指摘されているけど、
・親であろうと虐待は犯罪
・親には就学義務がある
・児童労働はイクナイ
・日本(政府)の批判したら“日本人じゃない”?
・「税金払っている人種には見えない」はイカンだろ


こんだけ無茶苦茶書かれると、本当に政治家だったのか疑問に思えてくる。初めて小泉改革とやらに感謝したい気分。こんな差別心丸出しで、しかもその事に無頓着な政治家が静岡選出議員、となるのは耐えられん。
それにしても、この内容って、国籍法とは関係無しに起こりうる事でもあるし、国籍法改正でそれが例え“合法”になろうとも問題視されるべき出来事と思うのだが。“合法になってしまったら手遅れ!”って発想は、裏返せば“合法であれば何でもあり”という感覚なのだろう。そうなると、慰安婦問題で“慰安婦は当時は合法”と言い立てていた連中が、(おそらくは)城内氏と相性が良さそうだ、というのが更に不愉快。


ここで気になるのは今後の選挙動向。


民主党は早く斉木武志を公認せよ
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20081122/1227307277


なんて意見もあるのだが、なんか駒扱いされている斉木氏がちょいと可哀想。
斉木氏はNHK静岡支局でローカルニュースにも登場していた元アナウンサー。民主党から静岡7区で出馬するために退職と聞いた時、「思い切った事したもんだ」と思った。静岡支局はNHKアナウンサーの登竜門とも言われていて、ここに配属になると次は全国デビューとなる。あの膳場貴子さんもそうだし、最近だとユカタンこと久保田祐佳アナウンサーもそう。斉木アナもたぶん将来を期待されていただろうに、あの静岡7区で打って出ようというのだから、それだけ真剣という事なのだろう。


浜松の皆様、出来れば斉木氏を応援してやってください。


斉木武志の挑戦記
http://saikitakeshi.cocolog-nifty.com/