シートン俗物記

非才無能の俗物オッサンが適当なことを書きます

不治惨静岡空港 夜露死苦

潰港開港したばかりの富士山静岡空港を見てきました。大井川右岸側の島田市に入ると「空港」の看板が見えます。標識に従って進むと牧ノ原へ登る坂道へ。結構な車が向かってます。台地の上へ差し掛かるとこんな光景が。


さんざん、環境がどうのこうの云ってたわけですが、里山の木々生い茂る斜面は、殺風景な調整池に変わってます。もともと森林自体が貯水能力を持っているのですが、それを切り開いたために貯水能力が大幅に落ちます。水害を防ぐために貯水池をあちこちに作ったのですね。
ただ、木々や腐植土、地層を経て流れ出る水とは違い、調整池に流れ込んだ水は溜まる事で腐っていきます。雨が降れば、これを川へ流してしまいます。


人と自然に優しい空港
http://www.pref.shizuoka.jp/kuukou/contents/gaiyo/eco.html


よくもこんなデタラメが書けるものだと感心します。
さて、延々と殺風景な空港周囲を廻り、空港施設へと向かいます。すると、道脇のスピーカーから案内が響き渡ります。
「登場される方は右側の車線に、見学の方は左車線へお進みください。」
車は次から次へと左車線に。右側走る車はまったくありません。空港から走り出るバスには人が乗っていません。

さて、空港駐車場脇を眺めます。


殺風景な風景に夥しい人々。誰も空港を利用しようという姿には見えません。荷物も何も持っていないし。空港ターミナルビルに近づきますが、自分と同じ見学者だけ。さすがに人でごった返す空港施設で写真撮る気はしません。鏡を持ってエスカレーターに乗るような扱いを受けること間違い無しです。それにしても、驚きです。一階にコンビニ。二階に土産物屋。三階に食堂。終わりです。今まで見てきた空港施設のどこよりも貧弱です。やる気が感じられません。しかも、見学客の姿しか見えません。入出国ロビーにはチョロッと人が見えますけど、これで全部?三階には滑走路が見渡せる屋外ロビーがありますが、スーパー銭湯の露天風呂なみに狭いです。あまりのショボさに泣けてきます。


再び空港の外へ出ると小高い展望広場へ。妙に蒸し暑い陽気の中、人がわんさか飛行機を見ようと集まっています。お前らそんなに飛行機が珍しいかよ。



日航の飛行機が飛び立ちますが、ターミナル手前で離陸していきます。そりゃ、機体も小さいしねぇ。立ち木問題も何も関係なかったんじゃないの?三保飛行場でも充分だった気がします。

それにしても、


静岡空港 早くも濃霧で2便欠航 管理事務所『誘導装置早急に』(中日新聞

静岡空港島田市牧之原市)は開港2日目の5日夕、濃霧などで視界不良となり、国内線2便が欠航、最大3時間の遅れが相次ぎ、少なくとも旅客約160人に影響が出た。立ち木問題に伴い滑走路を短縮している同空港では、今秋の完全運用開始まで、着陸を電波で誘導する装置が使えなくなっており、荒天への対応力が懸念されていた。ただ「山の中にあるため、霧が出ることが多い」と立地の問題点を指摘する専門家もいる。

 県静岡空港管理事務所などによると、沖縄から午後5時着の全日空機と、札幌から同5時10分着の日航機が、視界不良を理由に着陸ができないと判断し、目的地を中部国際空港に変更した。このため静岡空港を経由して札幌と沖縄に向かうはずだった2便が欠航した。

 同空港には、着陸する航空機に飛行コースや進入角度を電波で示す「計器着陸装置(ILS)」が設置されているが、2500メートルの滑走路を300メートル短縮した影響で現在は使用できない。このため、高度80メートル付近から、操縦士が目視によって着陸を行っている。

 同事務所の担当者は「この天候では、仮にILSが使用できたとしても着陸は難しかったかもしれないが、当然、完全運用によるILSの整備を急がなければならない」と話した。

http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20090606/CK2009060602000185.html


ビックリしたのは、いきなり2便欠航だった事だけじゃなく、2便も欠航なのに160人に「しか」影響しなかったこと。ご祝儀状態の開港時でこれじゃ、先が思いやられるぜ。


しかしだな。富士山静岡空港、って名乗って、


富士山静岡空港トップページ
http://www.pref.shizuoka.jp/kuukou/contents/


写真まで載っけながら、開港時から今に至るまで


空港から富士山が見えたことが無い


ってどういうこと?これって詐欺じゃねぇの。
順調でも年間の赤字額が5億円以上。


20年越しの静岡空港4日に開港 初年度は赤字確実

静岡県の新たな玄関口として、静岡空港(同県牧之原市島田市)が4日開港する。用地買収などの遅れで建設地決定から20年以上が経過し、国が新設抑制の方針を示しているため「最後の地方空港」とも呼ばれる。就航した8路線の全便が満席となっても初年度は5億円以上の赤字が確実で、今後も厳しい経営を迫られそうだ。静岡開港で全国の空港は98となる。

http://www.47news.jp/CN/200906/CN2009060301000666.html


日航の福岡便はすでに苦戦。


静岡空港 開港1週間 福岡便、搭乗率7割切る(中日新聞

国内線全体の平均搭乗率74.1%

 静岡空港島田市牧之原市)は11日で開港から1週間。濃霧の影響で2便が欠航した以外は順調に運航し、大きなトラブルもないことに静岡県空港部も安堵(あんど)している。しかし、定期便の平均搭乗率をみると、県が搭乗率保証を設定している日本航空(JAL)福岡便が基準の70%を割り込むなど不安材料もある。空港部は「1週間で一喜一憂するわけにはいかない。旅行情報の提供など、需要拡大策を引き続き行う」と話している。

 県や航空各社によると、国内線の1週間の平均搭乗率は74・1%。静岡発の便に比べ、静岡着の方が10ポイント程度低く、静岡にいかに人を呼び込むかが課題になりそうだ。

http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20090611/CK2009061102000184.html


ちなみに、日航とは搭乗率保証を結んでいる。


県のJAL便搭乗率保証/静岡空港asahi.com

6月4日開港予定の静岡空港で、福岡に1日3往復を予定する日本航空(JAL)に対し、県が搭乗率の不足分を負担する「搭乗率保証」を導入する方針を公表した。13日開会の2月定例会に諮る。

 目標搭乗率を70%に設定。それを下回った場合は空席1席につき片道1万5800円をJALに支払う。搭乗率を1%下回る状態が続くと、09年度末までに総額3800万円を支払うことになる。

http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000200902120001


わずか二日目にして

悪化が深刻であれば、減便も避けられなくなるが、空港部は「現時点では70%は達成できる」と主張している。

ハズしてます。


静岡だけじゃありません。日本中、こうしたムダ公共事業の連なりなんですよ。こうしたムダ事業を推し進めて利権を貪る一方で、消費税12%


財政再建へ「消費税12%」 内閣府、骨太案前提に試算

政府の経済財政改革の基本方針「骨太の方針09」の素案が、9日の経済財政諮問会議で示された。財政健全化の指標である「基礎的財政収支」の赤字比率を5年未満で半減させ、10年以内に解消する新たな財政再建目標を盛り込んだ。その達成のため、内閣府は12%まで消費税率を引き上げることが必要との試算を公表した。

http://www.asahi.com/politics/update/0609/TKY200906090359.html


とか云ってるクソ自民党のウジ虫どもは“死ねばいいのに”。