シートン俗物記

非才無能の俗物オッサンが適当なことを書きます

マイケルが死んだ… アメリカン・ゴシップ

…朝の段階では心停止状態、と報道されていたのだが、昼に死去を知った。


マイケル・ジャクソンさん死去…ロサンゼルス自宅で倒れる
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20090626-OYT1T00241.htm

「スリラー」などが世界的にヒットし、「ポップス界の王様」と呼ばれたマイケル・ジャクソンさんが25日正午(日本時間26日午前4時)過ぎ、ロサンゼルス市内の自宅で倒れ、救急車で病院に運ばれたが心不全で死亡した。


考えたら、この十数年、マイケルは奇人変人扱いだったんだよな。


自分の青春時代といえば、マイケルがスーパースターの頃であったから、当然アルバムも持ってるし、「スリラー」や「ムーンウォーカー」のビデオもある。ムーンウォークも練習したし、スリラーやビートイットのダンスも練習した世代だ。MTVでストーリー性のあるプロモーションビデオ(Music Video)を見る、なんてスタイルもマイケルの存在無しには考えられなかったんじゃないだろうか。
「スリラー」のインタビューでマイケルは監督のジョン・ランディスに「スリラー」の監督を依頼した理由を述べていて、「コメディーの要素を取り込む」事を考えていたという。映画監督にビデオ監督を依頼するのは異例だったわけで、現在、その逆として、プロモーションビデオ出身の映画監督が数多く存在するのはマイケルのおかげとも云える。


マイケルの奇人変人扱いは、基本的に確証が取れている話でもないのに、なんか事実であるかのように死去の日でさえも語られる事が悲しい。ぶコメも色々とヒドい。たぶん、マイケルの最盛期を知らないがゆえなんだろうな。お前ら、「オフ・ザ・ウォール」「(今夜は)ビートイット」「スリラー」「ビリージーン」「BAD」「スムース・クリミナル」のビデオを100回ずつみなさい。


マイケルは「キング・オブ・ポップ」と云われていたのだが、この呼び名からも「キング・オブ・ロックンロール」プレスリーとの共通点を感じる。マイケル自身も意識していたと思う。
マイケルのかつてのパートナーがプレスリーの娘リサ・マリー・プレスリーであったのは、たぶん、偶然じゃない。
エルヴィスも音楽の歴史を一夜にして変えた存在としてスターに上り詰めるが、奇行の噂や醜聞に悩まされ、42歳の若さで心臓発作によって死去している。


たぶん、マイケルは(そしてエルヴィスも)アメリカでなければスターダムに上り詰める事は無かっただろう。そして、アメリカだからこそ執拗なゴシップに悩まされ破滅したとも云える。
スターを生み出す土壌とスターを押しつぶす下世話さ、それがアメリカの二面性なのだろう。
さようなら、マイケル。一度コンサートに行きたかったよ。


【追記】ファラ・フォーセットが亡くなったのが霞んでしまったね。
彼女も80年代を代表する女性だったんだけどね。TVで人気が出たのに、バカ映画でキャリアを振ってしまった気の毒な人。死ぬ時まで気の毒だったかも。

ビデオ・グレイテスト・ヒッツ~ヒストリー [DVD]

ビデオ・グレイテスト・ヒッツ~ヒストリー [DVD]

監獄ロック [DVD]

監獄ロック [DVD]

スペース・サタン [DVD]

スペース・サタン [DVD]