ダメ中学生日記 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
ここでもえらく評判がいいので見てきました。なんか、すげぇ人が詰めかけてきていてビックリ。
さらに見てビックリ。
登場人物が成長していたよ!
特にシンジ君。真っ当にひねくれていてよかった!
もともと、後輩に勧められてTV版のビデオ見たのが始まりだったのだが、いきなり違和感を感じた。
自分を捨てた父親に数年ぶりに呼び出されて、ヘンなロボット(みたいなヤツ)に乗ってヘンな怪獣と戦え!などと云われてしまう。普通、尻込みして当然だろ。なのに、周りの大人達も一緒になって「乗らなければ用が無い。サッサと帰れ。」とか云い垂れる。アホか!帰って困るのはお前等だろうが。オレなら速攻で連中ボコにするね。なのにシンジ君、大人しく乗った上に「逃げちゃだめだ」とか呟いてみる。いや、逃げていいんだって。というか、どう見ても「逃げた」うちに入らんよ。なんでそんなに卑屈なんだ。
というわけで、エヴァは初っ端から違和感ありまくり。イライラしながら、それでもカタルシスがあるんだろうな、と思いながら見続けるが、最後の方はへんな舞台劇始めちまうし…。映画ではそのへん消化されるのか、と思って見に行ったら、さらにヒドい結末が待っていた。えぇ加減にせいよ、という感じだった。
キャラクターとセリフと設定がチグハグで、どこを取っても腑に落ちない。
そのへんを掬い上げてくれたのが、貞本義行のコミックス版で、こちらはキャラクターもセリフもストーリーはTV版を踏襲しながらも、巧く自然に繋がっている。あのヒドい話を換骨奪胎させるのだから、時間が掛かっても当然だろうな、と思ってる。
で、貞本版を映画化すればいいのにな、と思っていたら、まぁ、その要素を取り込んだ(たぶんね)形で再映画化されていたって印象だったよ。
が、だ。登場人物は(大人達も)成長して、“普通の”キャラクターになったら、エヴァをエヴァたらしめている不愉快感が無くなってしまって、なんかヌルい平凡なロボットアニメ、になってしまったような感じがしなくもない。だからこそ、異様なほどギミックも伏線も盛り込み放題なんだろうけど。今度こそは張りまくった伏線回収出来るんだろうな?
あ、ちなみに「今日の日はさようなら」と「翼をください」はよかったね。えげつなくって。次は童謡など使って欲しいな。
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