シートン俗物記

非才無能の俗物オッサンが適当なことを書きます

それって、何て退廃芸術?

・「規制に反対するヲタクは認知障害者」(東京都青少年問題協議会)
http://d.hatena.ne.jp/killtheassholes/20091002


・「規制に反対するヲタクは認知障害者」(東京都青少年問題協議会)?
http://d.hatena.ne.jp/killtheassholes/20091003


いささか遅い話ではあるけれど、随分な話だね。

酷い漫画の愛好者達はある障害を持っているという認識を主流化していく事は出来ないものか。

性同一性障害と同じく持って生まれた嗜好だという事で、子供に対する性暴力漫画を好む人達を放免とするのであれば、彼らは認知障害を起こしているという見方を主流化する必要があるのではないか。

彼らに認知障害があり、暴力的だという事が分かっていれば、証拠が無いのに法規制出来るのかという主張を論破出来る。そうした対策を考えていきたい。

ともに大葉ナナコ委員のお言葉。

こういった物が日本の文化や価値観を変えていき、犯罪を助長するという事にも繋がる。

新谷珠恵委員のお言葉。


退廃芸術(Wikipedia
http://tinyurl.com/57qo5q

退廃芸術(たいはいげいじゅつ、独:Entartete Kunst, 英:degenerate art)とは、ナチスが近代美術を、道徳的・人種的に堕落したもので、ドイツの社会や民族感情を害するものであるとして禁止するために打ち出した芸術観である。
(略)
一方近代美術は、ユダヤ人やスラブ人など「東方の人種的に劣った血統」の芸術家たちが、都市生活の悪影響による病気のため古典的な美の規範から逸脱し、ありのままの自然や事実をゆがめて作った有害ながらくたと非難された。

ノルダウはロンブローゾの理論に基づき、近代の芸術家もまたロンブローゾのいう「生来的犯罪人」同様、原始からの隔世遺伝的な退廃に冒され、身体的・精神的な異常を抱えていると断言した。彼にすれば、音楽、詩、文学、視覚芸術などあらゆる形式の近代芸術には、精神的不調と堕落の症状が現れていると見えた。近代芸術家たちは身体の疲労と神経の興奮の両方に苦しめられているため、すべての近代芸術は規律や風紀を欠き、首尾一貫した内容がなくなっているとした。ノルダウは特に印象派絵画、フランス文学の象徴主義、イギリス文学の唯美主義に攻撃を集中した。象徴主義の中の神秘主義思想は精神病理学的な産物であり、印象派画家のペインタリネス(絵画表面のありよう)は視覚皮質の病気の兆候とされた。

近代美術家は人種的に純粋な芸術家に比べて「人種的に純粋な芸術」を作ることができず、劣った民族の血統を受け継いでいるか、精神的トラウマや人格障害があるか、堕落した文化の影響が強すぎるためにゆがんだ芸術を作るとされた。


そういえば、クリムトも退廃芸術として非難されてたっけ。


ま、東京都青少年問題協議会というところは、いわば現代のヴァンゼー会議というところかな?
女性や子供の人権侵害問題の改善に取り組む、という部分がすっかり飛んでしまって、「薄汚い歪んだヲタども、死ね!」と正義の怒りが炸裂、という感じ。


ちなみに、この委員の先生方は、今回の民主党政権下での「選択的夫婦別姓」や「高校教育無償化」「子ども手当」といった政策はどう捉えているんだろうね。創作活動を血祭りにしようとしているようじゃ、あまり関心も無いのかもしれないが。

クリムト (アート・ライブラリー)

クリムト (アート・ライブラリー)