シートン俗物記

非才無能の俗物オッサンが適当なことを書きます

かみかわ陽子を落選させなくてはならないシンプルな理由 静岡1区の皆さまへ

昨日、衆議院議員選が公示となりました。コロナ禍での短期戦となりますが、あなたの命を左右する大事な選挙となるでしょう。
ここで静岡市民、静岡1区の有権者へ呼び掛けたいことがあります。

それは、現職のかみかわ陽子(上川陽子)を落選させてほしい、ということです。

 

自由民主党 衆議院議員 かみかわ陽子オフィシャルサイト
http://www.kamikawayoko.net/

 

上川陽子は、先日まで菅政権の法務大臣でした*1。そして、法務省管轄の入国管理局で起きたおぞましい人権侵害の数々に対して責任を負う立場でした。

特にスリランカ女性、ウィシュマ さんの死亡事件*2に対して極めて酷い態度でした。ウィシュマさんの事件は、支援者の積極的な活動があって、その一部が表に出てきましたが、全貌解明にはほど遠いものです。事件の詳細に関しては、以下のサイトをご覧ください。


名古屋入管死亡事件弁護団
名古屋入管で2021年3月6日に発生したスリランカ人女性の死亡事件の弁護団です
https://wishmalawyers.wordpress.com/


上川陽子の行動は、事件の全貌解明、入管の改善、職員の処分、遺族への対応、どれを取っても酷いものです。結局、何一つ積極的対応をすることなく、菅内閣の終焉と共に去りました。遺族が情報公開(収監時のビデオ等)を求めている最中にも関わらず、そして、世界中から厳しい目が日本の入管制度に注がれているにも関わらず、辞任時の法務省へ向けたコメントはこんなものでした。


令和3年10月1日 法務大臣 上川陽子 法務省職員向けメッセージ
http://www.kamikawayoko.net/archives/4606

 

○ 法務大臣上川陽子です。
皆さんも既に御承知のとおり、来週、新内閣が発足する見込みとなりました。
本日は、一つの節目として、私から皆さんに直接メッセージをお伝えする機会をいただくこととしました。

○ 私は、昨年(令和2年)9月に、図らずも3度目の法務大臣職を拝命し、再び皆さんと一緒に仕事をする機会を得ました。
  この1年間は、最初に法務大臣職を拝命した平成26年以来、7年間にわたる法務行政への関わりの集大成とする覚悟を持って、全力で職務に取り組んできました。

〔「法の支配」と「誰一人取り残さない」社会の実現の意義〕
○ 御存知のとおり、私は、過去2度の法務大臣在任時から一貫して、

●法の支配の貫徹された社会の実現
と、SDGs(持続可能な開発目標)に掲げられた

●「誰一人取り残さない」社会の実現
を大きな目標として掲げてきました。

○ 法務省の仕事は、国民一人一人が、生き生きと活躍する基盤としての安全・安心を、法の支配を貫徹することにより実現していくという重要な役割を担っています。

○ 法務行政に携わる職員の皆さん一人一人にも、それぞれの業務に取り組むに当たり、この揺るぎない大きな目標を、常に念頭に置き、共有していただきたいと考えてきました。

〔一筆書きキャラバン〕
○ 法務省では、約5万5000人の職員が、多様な地域の各官署・施設等で、様々な業務に従事しています。
 私は、以前の法務大臣在任時の経験からも、各地の法務行政の現場は、国民の生命・暮らし、さらには地域・国家の安全・安心を守る、いわば「砦」であると実感してきました。
  本省だけでなく、法務行政の最前線で働く職員の皆さんにもこうした考え方を共有していただき、オール法務省として、一つ一つの業務・課題に取り組んでいただきたい、そうした思いから、昨年来、田所副大臣、小野田政務官の助けを得て、各法務省官署・施設等の職員と率直に意見交換をする「一筆書きキャラバン」の取組を行ってきました。

○ この取組を通じて、私は、最前線で働く職員の皆さんが、様々な困難を抱える方々の「声なき声」を汲み上げ、しっかりと寄り添っていくという姿勢で一つ一つの業務に取り組んでいることを改めて実感し、感銘を受けました。

〔法務行政の取組〕
○ その上で、様々に変化し、移り変わる時代の中にあっては、法務行政の在り方についても、現場に身を置く職員の一人一人が、見直すべきところがないか、常に自らに問いかけ、イノベーションを生み出していかなければなりません。
  時には、組織・意識の大きな改革・変革が必要となることもあるでしょう。

○ 法務行政が国民の皆さまの御理解、御協力の上に成り立っていることを強く意識し、丁寧な広報・コミュニケーションに努めるとともに、

●関係機関、地域、民間の方々などのマルチステークホルダーと連携して多層的な取組を促進する視点
●将来を担う若者や子どもなど、施策の届け先となる様々な方々の立場に立った課題解決の視点
●中・長期的なビジョンを意識した政策立案の視点
●PDCAサイクルを回して不断の改善を図る視点

を忘れることなく、一つ一つの課題に取り組んでいくことが重要です。

〔結び〕
○ 法務省職員の皆さんには、何事にも真摯に向き合う誠実さが備わっています。
 これからも、その誠実さを失うことなく、常に時代の変化を見極め、また、幅広い視点を持ちつつ、約5万5000人の職員がワンチームとなって職務に精励されることで、一層の飛躍を遂げられると確信しています。
○ 結びに、この一年間、皆さまと共に仕事をし、皆様と共に結果を残してきたことを誇りに思い、改めて感謝を申し上げます。
 皆さん、ありがとう!
 そして、これからも共に前を向いて歩んでまいりましょう!

 

ウィシュマさんや入管収容施設の収容者のことには一言も触れていません。あまりの人権感覚の無さに驚愕します。おそらくは、ウィシュマさんを始めとする収監された「外国人」のことなどどうでもいいのでしょう。それを堂々と自身のHPに載せる感覚にも呆れます。

もし、こんな人権感覚の法務大臣経験者が、また当選するなら、それは静岡市有権者外国人差別者である、と示すことになるのです。

静岡市にも他地域と同じく、外国人労働者(留学生や技能実習生ら)が多く住んでいます。外国人の命を平気で奪い、そのことを気にすら掛けない選良とその支持者をどう見るかは明らかではないでしょうか。多様性だ、共生社会だ、というのであれば、せめて上川陽子を落選させるくらいはしないと、静岡市民は外国人差別者として世界から扱われることになるのです。

それとも、在留外国人がどう思おうが構いませんか?

ですが、静岡市では毎年大道芸ワールドカップが開催され、静岡市を象徴するイベントとなっています。*3
海外からも多くの大道芸人が参加しますし、大勢の外国人旅行客も訪れます。彼らも静岡を「差別者の住む地方都市」と見なすでしょう。到底望ましい状況にならないことは確実です。
しかし、上川陽子を落とせれば、静岡市民は外国人差別にノーという態度を示すことが出来るのです。

私は静岡市民ではありませんので、直接投票で意思を示すことはできません。このブログを読んでくれている人がどの程度いるか判りませんが、あなたが静岡1区の住民であるなら考えて行動してください。そして、静岡市民に知り合いがいたら、上川陽子には決して投票しないよう促してください。お願いたします。
では。

*1:安倍政権でも努めている

*2:これを「死亡」というのは躊躇いがある。実際には「殺人」事件といってよい。掲載サイト参考のこと

*3:昨年と今年はコロナ禍で中止