シートン俗物記

非才無能の俗物オッサンが適当なことを書きます

藤巡り

週末、藁科川に続いて西へ向かった。目的地は特になし。
3時間ほどかかって天竜川近くまで到達。この近くの、熊野の長藤を見に行く。
熊野と書いて、ゆや、と読むのだが、平安時代の女性の名だそうだ。
ここに藤を植えた人らしい。長藤の藤棚は低くて頭が付きそうな程だ。藤に覆われた空間、というのが何か新鮮。樹齢も最古齢で800年ほど前との事。人も多くて賑やかだ。


ここの長藤は、牧ノ原市の東光寺に伝えられているという。

東光寺長藤
http://www.city.makinohara.shizuoka.jp/asp/mc0040.asp?yid=MK00000108


熊野の長藤
http://www.iwata.gr.jp/~yuya/gozen.html


裏の公園では、藤棚の下がテラスになっていて、人がめいめいに腰掛けてノンビリしている。舞台も拵えられていて演奏なんかもあるのだが、あまり注目している人もいないようだ。
藤の花にはクマバチがしきりに寄ってきている。


近くには池田の渡しがあって、天竜川の渡し船について知ることが出来る。川岸では、実際に感光遊覧を行っていた。
低い視点からの水面の眺めは素晴らしい。カヌーでも感じることだが、エンジン付きではない乗り物は、世界が変わる感じがする。
船頭さんの話だと、今のこっている船頭はほとんどおらず、自分たちで代が途絶えるかな、との事。
かつては、深いところでは櫂を使ったり、帆を上げたりもしたそうだ。


池田の渡し
http://www.city.iwata.shizuoka.jp/guide/326.html


帰りに磐田でかつて「光明電鉄」という鉄道が走っていたことを知る。今度、廃線跡を辿ってみるかな。

走行距離:120km