シートン俗物記

非才無能の俗物オッサンが適当なことを書きます

週末ポタリングガイド 

連休中、再びポタリングに出掛けた。この間が北、藁科川だったので、今回は「東にでも向かおうか」と東へ。今まで東というと、富士市内は国道一号線を走り抜ける事が多かったので、「田子の浦の海岸線走るべ」という事にした。今まで空白域の部分は国道一号(バイパス)新富士川橋を東に渡った右手になる。


さて、連休中という事もあって、国道は混雑している。渋滞でなくても車通りは激しい。静岡市内を北街道に入り、静清バイパスにそって進む。上の渋滞を避けるための車通りが多くて、ハッキリ言って邪魔だ。そのまま興津に入ると、普段とは逆に海岸沿いの自転車・歩行車道を走る。なるべく走りやすい道を走って距離を稼ぎやすくしたのだ。その間自転車乗りに多く出会う。本当にこの1,2年の間に自転車人が増えたと思う。


由比に入ると車が大渋滞しているのが見える。自転車の方が数段速い。連休なんて混み合いそうな時に車で出掛けるヤツの気が知れないよ。由比港へ近づくと、人混みや不法駐車が続々現れる。どうやら渋滞の原因も由比にあるようだ。なんと港は人がギッシリ。さくらえびまつり、だそうだ。観光イベントにしては洗練されておらず、港にはシロウトのカラオケが響き渡っている。しかし、さくらえび目当てに、いったい何人押しかけたんだろう。港から旧東海道に入ると、人が多すぎて自転車に乗ったまんまでは進めない。降りて歩く事にする。どうやら、旧東海道は自動車通行禁止にしたらしい。それは良い事だ。


大勢の人が賑わい列を成している由比の食堂、菊屋さん。別の日に食事をしたことがあるのだが、サクラエビ定食がオススメ。生、釜揚げ、かき揚げと三種のサクラエビが楽しめる。どれも美味いが、かき揚げはつなぎの粉が少なくてサクサク感が強く、店の技を感じさせる。1360円なり。町の食堂なんで軽く見られがちだが、折り紙付きのオススメだ。ただし季節もの。店には「街道てくてく旅」の岩本輝雄の写真もあった。この店に入ったんだっけ。


さった峠(青空の下で遊ぼう!Ⅱ)
http://njrrocky.hp.infoseek.co.jp/new_page_109.htm


閑話休題


蒲原に入る手前で、再び海岸の防波堤の上の道を進む。そのまま進むと国1バイパスの新富士川橋まで進むことができる。同じ要領で田子の浦の堤防へ進む。駿河湾最深部という事もあって、堤防の高さは実に高い。たぶん、12,3mくらいはあるだろう。眺めが実にいい。富士川の河川敷グラウンドでフライングディスク(フリスビー)を使ったゲームをやっていた。どうやら敵にインターセプトされることなく何回パスが出せるか争っているようだ。巧みなディスク扱いにしばらく観戦。堤防を東へ進むと田子の浦港で下へ降りる。港を一周して、吉原駅前へ出ると、ちょっと気になっていた「富士塚」を捜す。観光案内を頼りに進むと簡単に見つかる。予想よりは小さいけれど、住宅地の真ん中に富士塚がある光景はちょっと面白い。松の木を切り倒した痕があるが、マツクイムシの防除のためだろうか。
ここを折り返し点にする。


帰りは旧東海道筋を進む。富士川を渡ってから蒲原宿まで続く旧街道を捜してウロウロするが、橋から若干遡って、河岸段丘の坂を登ったところに道があった。由比以上に狭く、混み合った、実に楽しい道だ。左手には富士川と富士の町並みが一望できる。細くくねった道を進むと旧跡もあちらこちらに。時間があまり無いので、今回はパス。しかし、富士川町も旧蒲原町も、旧東海道跡にはちょっと冷淡だ。道が判りにくくて何度も迷う。こんなところを街道が通っていたのは、やはり現在の町並みは富士川の氾濫源だったからだろう。旧街道を進むと、微かに往事の風景が浮かぶような気がする。こういうのは自動車じゃ味わえないよな。


帰る頃には由比の町も平穏に戻りつつあった。しかし、交通規制を解除された道を強引に進む自動車は、ハッキリ言って邪魔だ。
そのまま、興津も清水も静岡も旧街道を進み、家まで帰還した。


走行距離:128km