シートン俗物記

非才無能の俗物オッサンが適当なことを書きます

週末ポタリングガイド

先週末、暑かったがブラブラとポタリングに出かける。特に行き先は考えなかったが、東へ向かおう、と決めた。前日の雨上がりということもあって、川の水量は増している。岡部川の葦が倒されていて、雨が強かったのを感じさせた。


峠を越えて丸子川沿いに下っていく。丸子川沿いは近隣住民が草花を育てていて、自生の植物とあいまって季節毎に美しい姿を見せてくれる。少し前までは菖蒲が綺麗に咲いていたが、このところは、コスモスに似た黄色い花が咲き乱れている。いったい、なんて花なんだろう。


安倍川駅まできたところで方向を転じて東海道線線路ぞいに進む。国道一号に出たところで、再び東へ向かう。昼近くになったので、食事をどこでとろうか、と考え始める。
候補は幾つかあったが、国一ぞいのインド料理の「シャンギール」でカレーバイキング1000円にしようか、はなまるうどんがいいか、カーチャでロシア料理のランチセットがいいか、など考えた結果、キッチンきねやで「ポークステーキ」を食べることにした。
ポークステーキの感想は次のエントリーで。


キッチンきねやで食事のあと、谷津山ぞいに久能海岸まで出る。谷津山沿いに静岡大学があるが、その大学近くに巨大な楠が生えている。幹廻りは10m以上、梢の高さも20m以上で木の下には広大な木陰が広がっていた。静岡県内にはこうした巨大楠があちこちに生えており、その多くは鎮守の森の一本だ。裏返せば、鎮守の森以外の木は切られてしまったのだろう。


久能海岸近く、大谷地区へ出ると区画整理が行われている。なぜ、このような郊外中の郊外で区画整理を行ってしまうのだろう。細くくねった道は車には不便かも知れないが、老人や子供、歩行者や自転車にとっては使い勝手の良い道だ。久能海岸近くをわざわざ車が通り抜けるような魅力の無い地域にする意味があるのだろうか。


久能山東照宮近くまで達したあたりで、イチゴが食べたいなぁ、などと考える。しかし、石垣イチゴの名産地の久能海岸は、すでにイチゴはシーズンオフになっていた。それでも、一軒の店で「イチゴソフト」という看板が出ていたので、「イチゴソフトありますか」と尋ねると、「あります」と返事。ただ、想像していた形とは違って、カップに普通のバニラのソフトクリームを盛って、イチゴソースをかけたものだった。でも、ソースも手作りで、カップの下には生のイチゴが詰まっていて、実に美味かった。
なぜ、この時期にイチゴを扱わないのかな。イチゴはなんといっても今の時期が一番美味しい。イチゴ狩りのシーズンは初春とされているけど、イチゴは初夏の頃が露地ものが食べられるので味の濃い新鮮なイチゴを安く食べる事が出来るのだ。みんな、あまりこの時期のイチゴに関心薄いんだろうか。


久能海岸ぞいには新しい道を通している。この道があるところは、以前歩行者・自転車道が通っていて車を気にすることなく走れたのだが、新しい広い道ができればそばを車が疾走することになる。あまりうれしくない。


150号線を進むと、三保への道と興津への道へ分かれている。興津、というか清水の街へ向かう自転車道を走る。この自転車道はかつての三保線跡。ドリームプラザまで繋がっている。また途中で埠頭を見たくなって、日の出埠頭へ行こうとするが、あちらこちらで「テロ警戒中」の看板が掛かっていて監視カメラまで設置されている。最近はうっとうしくなった。こんなところで何が「テロ」だよ。バカみたい。などと思っても、それ以上踏み込むことも出来ないのは変わらない。


そういえば、清水港には魚釣りのための浮島があったっけな、と思い出す。ただ、どこにあるのかさっぱりわからない。まあ、海岸沿いに進めばどこかに道案内があるだろう、と考えて進んでいく。山積みの貨物の中にアルミインゴットを見掛けたりしながら興津まで出てしまう。どうやら、見過ごしたらしい。引き返していくと「海釣り公園」の看板が見えた。
「海釣り公園」はメガフロートの実験用構造体を清水港まで運んできたもの。埠頭から10mとは離れていないのだが、歩いて渡ることは出来ない。橋は閉鎖されていて、渡し船だけでしか渡れない。なぜだろう。休みの昼間なのに、あまり人がいる様子もない。あちこちの埠頭でも釣れるのに、わざわざ有料の浮島に行く物好きは少ないのかも。


帰りは東名高速道路の側道を清水から静岡市街まで走る。かなり向かい風が強くてスピードが伸びない。しんどい帰り道になったが、夕方までに帰り着く。
走行距離:96km