シートン俗物記

非才無能の俗物オッサンが適当なことを書きます

東京都知事選 共産党は辞退を

自分は東京都民では無いが、東京都知事選には関心がある。石原慎太郎知事は問題がある人物であり、再選されるべきでは無い、と考えている。だから、浅野史郎氏が出馬を表明してくれて本当に良かったと思う。
石原知事は、都政を私物化するような人物で、しかも卑劣なくせにチキンだ。

「ババア発言」 
江川紹子さんの注文に知事弁明

 新宿区の都立戸山高校で二十五日に開かれた、いじめ問題に関する公開座談会で、ジャーナリストの江川紹子さんが石原慎太郎知事に対し、「ババアとか三国人と発言するのはやめて」と注文を付け、石原知事が弁明する場面があった。
 石原知事は二〇〇一年に雑誌インタビューで、学者が言った言葉として「『文明がもたらしたもっともあしき有害なものはババア』なんだそうだ」と発言したとして、日弁連から警告書を提出されるなどした。
 江川さんは「言葉の使い方に大人やメディアがもっと繊細にならなければならない。知事にお願いだが、ババアとか三国人はぜひともやめていただきたい」と指摘した。
 これに対し、石原知事は「ババア発言」について、「東大の宇宙学者がそういうことを言ったので、驚いてある席で紹介したら、中に共産党の人がいてわたしのせいにされた」と弁明した。
東京新聞 12/26)

http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20061226/lcl_____tko_____001.shtml


東大の宇宙学者というのは松井孝典氏の事だが、氏の主張は石原知事の主張とはまったく異なる。文明は生殖能力を失った「老女」がいる事で出来た、というものだ。文明が「ババア」を生み出した、のでは無く、「ババア」が文明を生み出した、という事であり、老女の有用性を説いた話を曲解するにも程がある。しかも、その話をバラされた、といって共産党に難癖を付けている。
自分自信の言葉として女性差別を行うなら −それも問題だが− ともかく、他人の意見に擬して述べるのだから卑怯限りない。


石原知事は人種差別者であり、女性差別者であり、歴史修正主義者である。つまり、一般には「極右」と表される人物だ。そういう人物を国政与党が支持する、ということは、その国が極右国家という事になる。実際、現在の日本は、先進国では例外的に多い死刑囚を抱え、マイノリティや社会的弱者に対する差別が横行し、対外的緊張を無意味に引き起こす。政権与党は国会における討論を行いもせず、マスコミはそれを指摘しようともしない。日本はハッキリとファシズム的様相を示してきている。とても、中国や北朝鮮を笑う事は出来ない*1。浅野氏が石原知事の再選を阻めればこんな状況を変える一歩となるかもしれない。


石原知事と浅野氏では、実績、能力、人柄でまったく比較にならない。だが、知名度と選挙活動が成り行きを決めるだろう。


で、ここで状況がまったく読めていない連中がいる。共産党だ。本当にこいつらは何なんだろうか。05年の衆議院選と同じように自民党を喜ばせるつもりだろうか*2。浅野氏に推薦を出す必要は無い。静岡では知事選で現知事の石川氏の対抗馬に推薦を出す事で保守層を逃がした。そういうワヤをしないためには、ただ独自候補の立候補を取りやめるだけでよい。


そこで提案。共産党に独自候補の辞退を求めよう。この意見に同意してくれるだろうか。


吉田万三ホームページ
http://www.manzo-y.jp/


追記:写真は昨日に続いて由比の旧道筋。石造りの時計です。

*1:中国は、一党独裁でありながら社会的公正を保とうともしないので、ファシズム国家と云える

*2:05年の選挙で郵政民営化が支持されたというが、総得票数では郵政民営化反対が上回っている。