シートン俗物記

非才無能の俗物オッサンが適当なことを書きます

違和感のある声明


製造販売の禁止求め声明 こんにゃくゼリー事故受け
http://www.47news.jp/CN/200809/CN2008093001000799.html


そうっすか。じゃあ、こういうのはどうでしょうね。

 自動車にはねられて男児が死亡した事故を受け、全国の消費者団体で組織する「消費者主役の珍行政組織実現全国会議」は○○日、自動車の製造販売の禁止を求める緊急声明を発表した。


 声明は「死亡事故の情報が相当数集まっているのに、貴い命が奪われたことは大変残念」と指摘。「行政には真剣に取り組む姿勢がないと言わざるを得ない」とし、即時の製造販売の禁止と、消費者庁の1日も早い設置を求めている。


 自動車をめぐっては、非国民生活センターが昨年7月に「危険性が改善されていない」として行政や業界団体に対策を要請。日本自動車連盟など業界団体は、子供や高齢者が事故に遭わないよう警告する標識や啓発活動を実施することを決めた。

何が基準で、危険でもOKとするのか、危険だから禁止するのか。

追記:

少し付け足し。
ゴンザレスさんにご意見を頂く。

私は、このエントリーについて違和感を感じました。
人が死んでいるのに、「そうっすか。」というのはあんまりだと思います。

気分を害されて申し訳ない。ただ、これはわざと挑発的に書きました。
というのも、自動車事故に関しては皆これほど騒がなくなっているわけです。
マンガにしろ、ドラマにせよ自動車事故死というのは、“あっけない死”の記号になっている、と聞いたことがあります。年間6000人近く*1亡くなるにもかかわらず、自動車は危険だから製造中止!と叫ぶ消費者団体は無いわけです。個人に関してはありますけど。


私などは、都市において自動車の存在は百害あって一利無し、と考えるようなラジカルな人間ですから、皆がそれに賛同することを期待する訳じゃありませんが、それにしても、自動車が取ってきたアプローチ、安全性を追求し、常に注意を呼び掛け啓発に努める それでも防げてないわけですが ではなく、蒟蒻ゼリーは製造禁止にしろ、と叫ぶような基準のあいまいさにはどうしても違和感があるのですよ。


buyobuyoさんが書かれているように、安全性を追求すると共に、一層の啓発を行う、じゃダメなんですかね?

http://d.hatena.ne.jp/buyobuyo/20081003/p3


私は、自動車を敵視する一方、蒟蒻ゼリーを好物としておるので、利己的に主張してみました。

*1:事故による死者自体はもっと多い