シートン俗物記

非才無能の俗物オッサンが適当なことを書きます

 喫煙ファシズム

ちょっと前にスラッシュドットでこんな話題が出ていた。


うめく禁煙灰皿
http://slashdot.jp/article.pl?sid=06/05/30/0928241


で、小谷野氏の本が紹介されていた。本は読んでいないので批評は出来ないのだが、引っかかる言葉がある。

禁煙ファシズムと戦う (ベスト新書)

禁煙ファシズムねぇ。自分はタバコを吸わないのだが、ちょいと体験を述べさせてもらう。

・運送屋の深夜のアルバイトをしていた時のこと。真冬のことだったから休憩時間は休憩室で暖まりたい。だが、当然のごとくに休憩室内は紫煙でモウモウとしていた。自分以外は全員喫煙者だったからだ。休憩室で休憩することは出来ず、寒さに震えながら表で休憩が終わるのを待っていた。
・パチンコ屋と雀荘へ行くのを止めてしまった。どちらもタバコに悩まされずに打てないからだ。
・ホテルのラウンジに居るとタバコの煙が漂ってくる。
・飲み屋では禁煙の場所は存在しない。
・新幹線の喫煙車はガラガラだが、禁煙車は大混雑。だが喫煙車の方が多い。
・大概のタクシーはタバコ臭くて触るだけで臭う。


日本の喫煙割合は人口の5割以上になったことはない。かつて男性の喫煙割合は9割を超えていたが、女性の方が人口比率が高く女性喫煙割合は1割以下だった。逆に現在女性の喫煙割合は上がっているが男性の喫煙割合は5割を切っている。


禁煙ファシズムだって?冗談じゃない。今までが喫煙ファシズムだったのだ。ファシズムの特徴として、決して多数とは云えない勢力が宣伝を通じて大多数の無関心層を引きずり込む。今まで多数派であるはずの非喫煙者が少数派の喫煙者に合わせて生活してきた。ようやく無関心な層が疑問を呈し始めたところに過ぎない。自分たち(喫煙者)が今まで無遠慮だった事が見直されてきたからといって、ファシズムだ、なんて騒ぐとはね。勘弁してくれ。
という感想を抱いた。