シートン俗物記

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船旅でワインの熟成加速=「世界一周」試飲で納得−フランス

まずは、この記事から。

【パリ20日時事】「船に積んで各国を回ったワインは熟成が加速するのでは」−。フランスのワイン業者がこんな試みを行い、19日、「旅」から戻ったワインを試飲に供したところ、味覚が向上していたことが確認された。
 「船旅」をしたのは、仏東部ジュラ地方の大手アンリ・メール社の2002年産赤ワイン2万1000本で、名前も「世界一周」。キューバを昨年11月に出て、パナマニューカレドニア、オーストラリアなどを回り、このほどジュラに戻った。
 パリジャン紙によると、試飲会に参加したワイン専門家は「旅をしなかった同じ銘柄のワインと比べ、口当たりがビロードのようだ」と、船旅効果に太鼓判。熟成が進んだ理由は「波のかくはん効果や気圧による影響が想像される」としている。
時事通信 Yahoo!ニュースより)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070221-00000012-jij-int


割と有名な話だが、「くだらない」という言葉は、江戸時代に”江戸に下らない”品は、大したことがない、価値が無い、という意味から来たという。
「くだる」モノの代表格が酒で、灘などの酒処の酒は船に載せられて江戸まで運ばれたのだが、この「下り酒」がめっぽう美味しかったそうだ。どうやら波に揺られて熟成が進んだのが良かったらしい。食い道楽で知られる大阪商人が、江戸の田舎者にだけ美味いモノを呑まれてたまるか、と駿河沖まで運んで引き返した酒を「富士見酒」と読んで重宝した、という話も伝わっている。なんにせよ、船に揺られると醸造酒が美味くなる、というのは面白い話だ。