シートン俗物記

非才無能の俗物オッサンが適当なことを書きます

B-1グランプリin富士宮

一週間も経ってから書くのも間抜けなのだが、先週末にB-1グランプリへ行ってきた。


富士宮は前日10万人の人出という話だったので、富士から身延線に乗っていく。富士からの車内には大勢乗っていたため冗談で「みんなB-1グランプリ行くんだぜ」などと話していたのだが、本当にほとんどが富士宮駅で降りる。駅からはえんえんと人波が続いていて、B-1グランプリの関心の高さを感じさせた。
「それにしても、なんて物好きな連中なんだ」と自爆気味の事を口走ってしまった。富士宮浅間大社に近づくと人がギッシリ。まだ開場の10時前なのに、行列が出来ている。というより、会場が整理されていないこともあって、行列がどこへ続いているのかもわからない。


一旦は、「やめてヤキソバ食って帰ろうか」と話していたのだが、行列の最後尾、が目に入ったのでとりあえず並んでしまった。並んだのは「富良野オムカレー」。最後尾案内の兄さんの持つ看板には「3時間待ち」と書かれていた。果たして食べられるものか迷ったので尋ねてみると、「個数制限も出ていないから大丈夫です。」と云われる。
確かに、見渡して目についた最後尾の看板には「お一人様一食」と書かれているが、オムカレーには書かれていない。


で、陽晒しの中、行列に並んで待ち続ける。会場は大人数を考慮していなかったのか、出店は狭苦しく並んで、行列の整理も出来ない状況なのに、近くに舞台と客席が設けられて、出し物が行われている。誰も見ちゃいないのに。およそちぐはぐな会場運営と、ちっとも進まない行列にウンザリしてくる。途中で行列を抜ける人が増えてきた昼頃、「残り300食です。お買い求め出来ない場合があります。」と遠くから聞こえてくる。そのうちに、行列の口伝えで「売り切れたみたいよ」という声がする。行列暴発寸前。3時間待ちの行列に並んで、2時間で売り切れるとはどういうことだ。
前日の反省まるで無し。購入制限もしなければ、行列人数の確認も無し。売り切れのアナウンスもキチンと行わない。


ふ・ら・の・めぇ〜 コ・ノ・ウ・ラ・ミ・ハ・ラ・サ・デ・オ・ク・モ・ノ・カ。
ラベンダー畑にセイタカアワダチソウの種播いてやる。その芽が出たら畑に猥雑な模様が出るようにしてやる。キタキツネの額に「肉」と書いてやる。黒板五郎の家を耐震補修してやる。


セコい復讐を考えながら会場を後にする。さすがにこれから別の行列に並ぶ気にはならなかった。
どれだけ食べられるかな、カロリー取りすぎならないか、とか考えていた自分が恨めしい。
怒りも空腹を増幅する。しかたがないので、浅間大社近くの富士宮やきそば店へ向かう。


やまだ食堂さん。
http://www.shizuoka-ken.net/ip/yamada/


ここも行列になっていた。仲間からは、ここも行列か、と嫌みを言われる。みな、空腹と疲れでちょっと刺々しい。
後ろに並んだ家族連れも、また並ぶの、とブーブー言っている。話を聞けば、彼らも何も食べられなかったのだ、という。なんて事だ。並ぶこと15分。店に入ってようやく食べ物にありつける。
注文したのは、富士宮やきそばミックス、餃子、チャーハン、お好み焼き、それにビール。ちょっとヤケ気味だ。続々と入ってくる客たち。どうやらあぶれた人の方が、ありついた人より多そうだ。
食事を済ますと交通規制で歩行者天国になった道を歩いて駅までもどる。フリーマーケットのバザーで可愛らしい女の子が売っていた布草履を買う。夏が近いので、自分の足に合うサイズの布草履が欲しかったのだ。富士宮まで来て、収穫はそれだけだった。B-1グランプリの勝者がどこかも確かめずに帰る。


仲間で「優勝が他県の出品だといいね。」と話し合う。もし、県内勢が優勝してしまうと、静岡県限定企画になってしまう。他県の人も楽しめるようになるには、他県の興味がひけるように他県が勝った方が良い。その程度はみな考えてくれるかな、と期待する。県内勢が優勝したら、あまりに身贔屓が過ぎるというもの。
だが、結果は優勝富士宮やきそば静岡県人は大人げない事を示したのだった。二日間の人出は総計25万人。来年は九州福岡久留米が会場とのこと。でも、行けない、いや行かないだろうな。久留米まで出かけて食べられなかったら、暴れずにはおれないもの。
少々凹みながら過ごしたB-1グランプリレポートでした。


久留米やきとり学会
http://kurume-yakitori.com/main.html