シートン俗物記

非才無能の俗物オッサンが適当なことを書きます

うごくえほん 崖の上のポニョ

崖の上に住む宗介は崖下で奇妙な魚と出会いポニョと名付ける。ポニョを気に入った宗介は保育園へ連れて行くのだが



これって、奇妙な話というか、映画だったのだが、実際に見た人の感想もそんな感じ。
ポニョは可愛いといえる要素が無いし、むしろ不気味だ。で、家や保育園、老人介護施設などの風景を見ていくと、手描きの線がそのまま出ている。つまり、この映画は映画、として作ったというより、動く「絵本」として作ったのだね。
小さい子供はこういうおかしな「友だち」が大好きだ。外から来て、変身したり、変わってたり、秘密を持っていたり。そう考えると、登場人物がほとんど自然におかしな世界を受け入れているのも納得。それは、絵本の世界の基本だから。絵本には複雑なストーリーもいらないし、上手な声はいらない。自分で読み上げるものだから。だから、従来以上に声を考えない配役ぶりが目立つ。
映画を指向してきたのを、一気に絵本に変えてしまった。やはり、宮崎駿は侮れない。