シートン俗物記

非才無能の俗物オッサンが適当なことを書きます

スローで行こうぜ

clawさんの記事で知った話。相変わらず情報が遅いな、オレ。


高樹沙耶のブログが炎上?してる件と、映画『相棒 劇場版』が意外に神な件について
http://d.hatena.ne.jp/claw/20080627#p1


騒ぎの発端は、高樹沙耶さんが呼びかけたスローカフェ建設ボランティア募集によるらしい。


痛いニュース(ノ∀`):高樹沙耶がカフェオープン、ブログでわら積みボランティア(無償労働者)募集→ブログ炎上
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1142121.html


いや、イタイ話だわ。もちろん、騒いで高樹さんのブログを炎上させたような連中の事だが。


実は、この高樹沙耶さんの住まいに関しても、以前、ワークショップ形式で建築している。自分は参加できなかったが、誘われたりもしている。あちこちに募集掛けて集まったりしているのだ。みんな何で集まってくるかといえば、楽しいから。

壁塗りなんて滅多に出来るものじゃないし、自分も将来やってみようと考えれば、良い勉強になる。
自分も以前に茅葺きを行うのにワークショップ形式で人を集めた事がある。逆に、茅葺きの手伝いを申し出た事もある。自分自身のスキルや人脈を作りたい、という意図あってのことでもある。
こうしたワークショップ形式の建築はあちこちで行われているのだ。


・スローデザイン研究会
http://www.slowdesign.net/index.html


修道院に非電化野菜貯蔵室を作るプロジェクト
http://www.hidenka.net/monastery/monastery.htm


・カフェスロー
http://www.cafeslow.com/


ここに今まで行われたワークショップ形式の作業が幾つも載っている。
この他に自分が知っているワークショップ形式の活動といえば足立グリーンプロジェクト。


足下から考える環境問題 グリーンプロジェクト
http://www.greenproject.net/modules/news/


ここは足立区の住宅街で、住民の一人が荒廃した空き地を市民農園にしたところ。
周囲の住民に呼びかけ、活動してリッパな「食べられる庭園」にしてしまった。ここもボランティア活動で成り立っている。住民がなぜ参加するかと言えば、楽しいからだ。みんなの集まれる場所だからである。
足立グリーンプロジェクトはテレビにも取り上げられ、行政の助成も若干だが受けるようになっている。地道なボランティア活動が実を結んだところなのである。


高樹沙耶さんのところも同じ。彼女が“自分だけの”店を開きたいなら場所は幾らでもある。彼女がプロを雇って建築した方が手間も掛からない。皆が参加し、集まれる場所であるからこそ、の南房総のスローハウス、なのだ。


そもそも、日本の伝統的屋根葺きである茅葺きでは、「結(ゆい)」が欠かせない。


世界遺産「飛騨白川郷」合掌造りの秘密に迫っちゃおう!茅葺き編
http://www.vill.shirakawa.gifu.jp/gasyo/kaya.html

合掌家屋の屋根の葺き替えは、地域住民の労働力提供による共同作業「結」(ゆい)によって行われます。結の制度は昔から、屋根の葺き替えに限らず、生産及び生活全般にわたる近隣の合力(コーリャク)組織として、重要な役割を果たしてきました。
 手間換え(交換労働)ともいわれる結は、男性では屋根葺き、田打ち、代かき、田植え、草刈り、茅引き、薪まくり、薪割りなど、女性では田畑打ち、田植え、田畑の草取り、稲刈りなど、同じ労働の条件で返すことが基本となります。

合掌屋根の葺き替えは、準備の日を合わせて二日間で行い、二日目には200人ほどの人手が必要となるんだよ。大変な作業だね。葺き替えの決まった家屋には、主をはじめ親戚一同、地域住民に加え、ボランティアの人たちが集結して短時間で効率良く葺き替え作業を行うんだよ。


白川郷に対しても文句をつけるのかな。


最後に付け加え。
実はこうしたスローカフェやスローフードにまつわる活動には女性が多く参加する。9:1〜8:2程度の比率だ(女性が9〜8)。リア充だとか非モテだとか書いているより、参加してみたら楽しいんじゃないか?力作業や段取りの計算などで男性は頼りにされるよ。それが契機で結婚相手を見つけた人も多くいる。
下心ミエミエでも悪いとは思わない。それがきっかけになることもあるしね。