シートン俗物記

非才無能の俗物オッサンが適当なことを書きます

 O は酸素のO

まず、ITmedia Newsの記事をどうぞ。

飲む酸素”でリフレッシュ 酸素ドリンク続々
「仕事の疲れに“飲む酸素”を──酸素バーや酸素缶など、酸素の効果をうたった商品やサービスが人気を呼ぶ中、ドリンク市場にも酸素ブームが到来している。通常の水道水の5〜12倍と高濃度の酸素を含んだミネラルウォーターが今春、各社から登場。新ジャンルの飲料としてまずはコンビニで販売し、市場を開拓していく。」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0605/24/news063.html

困ったモンだ。昔、アメリカでビタミンOなる薬が売り出された。
その正体は酸素が入っている(との触れ込みの)塩水。つまり、"O"は酸素(Oxygen)のOなわけ。
もちろん、その表示を巡って問題になった。


もともと、水には酸素は溶け込みにくい。水道水の5〜12倍、といっても、1リットルの水に31ccまでしか溶けない(室温で。理科年表による)のだから大した量ではないのだ。酸素が溶けていない状態の方が飲料用としては適しているから、水道水には酸素はあまり含まれていない。1リットルの水を苦労して飲んでも、一回の呼吸にも及ばない。
ハッキリ言って、生理的効果はまったく期待できない。メーカーの方も確信犯だろう。

高い金払って酸素水飲むよりも、深呼吸一回大きくしてみなよ。その時空でも見上げたらまんざらでも無いはずだ。金もかからないしね。