シートン俗物記

非才無能の俗物オッサンが適当なことを書きます

あくのていおう

週末ほっといた芋畑エントリーですが、えらいことになってますな。
id:tikani_nemuru_Mさんをはじめ、コメントくださった方、ありがとうございます。
いちいち返事しきれないので、ほったらかすことにします。悪しからず。
この二つのエントリーと当エントリーに関してはお好きにコメント残してください。
他に飛び火したら、そこは削除します。


さて、芋畑の件ですが、「感情剥き出しイクナイ」とご忠告くださる方がいらっしゃいました。
なるほど、説得力を持たせるには論理的で冷静な議論に努めないといけない、おっしゃる事はごもっとも。
では、感情的で非論理的な訴えは聞く価値が無いんでしょうか?


園児の菜園奪わないで 第2京阪道用地で行政代執行へ
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200810150050.html

近所にある北巣本保育園の畑として20年来、園児たちが耕し、収穫物は給食に使ってきた。31日には他の保育園との芋掘り交流会も予定されていた。


朝日の記事を読む限り、ここの保育園で20年来耕してきた畑です。例え、当日に園児達に見せなくても、収用決定時に他の地所に移そうとも、子供たちは「あの畑でなぜ芋掘りが出来ないのか」を疑問に思うことでしょう。そして、悲しむんじゃないですか?彼らの嘆きは(おそらくは)冷静でも無く、極めて感情的なものになるでしょう。だから、子供たちの言葉など聞くに値しないでしょうかね。
そうじゃなく、彼らの嘆きこそが最もプリミティブでストレートな問いの筈です。


芋畑を他へ(保育園の方が!)移せば良かった、とか、植え付けるのが悪い、とか、見せるのが悪い、とか主張する輩は、単純に自分たちが園児の嘆き、疑問に直面したくなかった、という事でしょう?
園児達はいずれは自分たちの畑が潰される(潰された)事実を知るわけですから。


その疑問に答えるべきは保育園関係者なのでしょうかね。大阪府を、ハシモトを弁護したい連中は(もちろん、ハシモト自身も)、子供たちの嘆きに正面から答えてやるべきなのですよ。保育園側にその責を押しつけるのではなく。


20世紀少年」の中でケンヂ達は秘密基地で遊んでいた原っぱを取り上げられ、悲しみ怒ります。どんなに幼稚で、土地の権利が彼らには無かろうと、やはり彼らの嘆きに答えてやる大人、というのがいなくてはならない。


大阪府がこの件では正しい、とのたまう皆様。あなた方は何と彼らに答えます?


もう一つ。


「保育園の畑を大阪府が行政代執行」について(Notquicka9 納得いかない@ハテナ)
http://d.hatena.ne.jp/Snail/20081016/1224154996

今日の追加報道では、なんでも当日70名程の作業員が現地に訪れると、園側の弁護士から「園児達に今からでも芋を掘らせてあげてくれないか?」と頼まれ、行政側はこの要求に応じ、即座に作業員を一時撤収させたらしい。

しかし、一向に子供達に芋掘りをさせないもんだから、強制執行に踏み切ったんだそうだ。


えっ?


橋下知事「園児の涙利用」と保育園側を批判 行政代執行
http://www.asahi.com/politics/update/1017/OSK200810170027.html

16日の行政代執行では、祖母に連れられて通園途中に畑に立ち寄った園児が1人いたが、5分ほどいただけで祖母がすぐに保育園に送ったという。

強調:シートン


えーっと、時間経過がおかしくない?まだ通園前、通園途中に代執行を行っているのに、「一向に子供たちに芋掘りをさせない」ってどういう事?当たり前じゃないの?
いったい、当日の何時に作業員が現場に現れて、何時に開始したのさ。


というか、なぜ、誰もこんなあからさまにおかしな話に突っ込んでないの?これこそ、“知らないとまずい情報”じゃないのかな。