シートン俗物記

非才無能の俗物オッサンが適当なことを書きます

入札について

フミコ課長の興味深いお話。


独立行政法人がで入り業者に求めた企業努力
http://togetter.com/li/48632


酷い目にあったみたいだけど、シノさんのような美人と付き合ってんだから、それくらい我慢しなさいよ←違う
課長達は独立行政法人を「独行」と略したりするのね。自分たちは「独法」と略していたので、ちょっと新鮮な呼び方。


それにしても、こんな凄い入札があるんだ。ちょっとビックリ。
もちろん、自分たちのところでは「一般競争入札」が当たり前で、「指名競争入札」も行った事がない。当然、「随意契約」なんてしたこともない。そんな事をやったら、監査で突かれる。
つーか、随契なんて無理無理。


それでも、一般競争入札ってのは、正直研究者泣かせではある。だって、装置の善し悪しは額じゃ決まらないし。もちろん、仕様書を纏める段階で、重要な部分はガッチリと押さえるわけだが、それでも使い勝手の類はなかなか事務方には理解して貰えない。一般競争になるようにしつつ、ここだけは外せない、という仕様を盛り込むのはなかなかに難しい。


メーカーもそれを判ってるから、見積もりの段階で
「ウチの売りは、○○と××なんですよ。ここが他社とは違うところなんです。これを仕様書に盛り込んでは貰えませんか?」
なんて云われる。
テメ、それ盛り込んだら、てめーらのとこしか入札出来なくなる、になるじゃねぇかよ。
と毒づきたくなるが、
「判りました。御指摘頂いた項目は検討させてさせて頂きます」
と適当にあしらって帰ってもらう。
ほんと、入札で装置を入れるのはくたびれるぜ。


加えて面倒くさいのが、「国際入札」。
いい迷惑だよな。まったく。
もちろん、海外のメーカーで素晴らしい、というケースは幾らもある。むしろそちらの方が多い。しかし、だ。色々と面倒があるのだよ。

1.日本語マニュアルを用意していない

英語で良いじゃないか、という意見もある。得意とは言えないが、もちろん英語のマニュアルで困る、というほどじゃない。問題はそこでは無いんだな。
もし、キミが海外の顧客に何かを売ることを考えてみよう。顧客に「日本語」のマニュアルだけ送りつけて事足りる、とするだろうか?たぶん、拙くても顧客の使用言語に合わせたマニュアルを用意しようとするんじゃないだろうか。他人に物を売ろう、と考えるなら、ある意味当然だろう。これが、海外メーカーにはなかなか通用しないんだ。売る気があるのかどうか怪しくなってしまう。
実際、こうしたメーカーは対応やアフターサービスも悪い事が多い。
日本国内の代理店がしっかりしているところでは問題は少ないが、メーカー側の対応の悪さに、代理店共々振り回させることも多々ある。
マニュアル程度日本語に翻訳する手間も掛けないところは本音では外したいところだ。

2.仕様を満たしていない

国内メーカーだと、代理店共々こういう真似をやらかすところはまず無い。が、海外の無名なメーカー、ベンチャーの製品を入れているような代理店は、仕様を良く理解しないで入札して落としてしまう事がある。これが迷惑。
仕様を満たしていないから金を払う義務も無いが、時間は無駄にされてしまうわけだ。改めて仕様書を書き直して入札やり直し、なんてなったら目も当てられない。
「とっとと直して仕様書通りにしろ」と要求しなけりゃならない。もう、泣きそう。

3.日本にあった仕様になっていない

1と被るが、ネジやボルトのサイズやピッチがインチスケールになっていたり、電圧が110Vとか240Vとか。最近はそれでも問題は減ってきたけど、昔は結構酷い目にあった。


というわけで、フミコ課長達も大変だけど。買う側も大変なんだよ。ホント。
それにしても、サラダバーのついたカフェテリアのあるのってY浜のT見のあそこかなぁ…。
後輩(研究者だが)でも、あそこに酷い目に遇わされたヤツがいるしな。