シートン俗物記

非才無能の俗物オッサンが適当なことを書きます

勝てればいいのか?

毎年、8月15日前後に戦争関連番組が放映される。自分はドラマはあまり見ない方なので、NHKのドキュメンタリーにほぼ限定された形になるのだが、番組の論調に少し気になる事がある。
国の方針の間違い、戦争指導の愚かさを取り上げるのは良いのだが、正しく、合理的に振る舞っていたならばいいのだろうか?
平たくいえば、「負ける戦争を起こしたことが悪い」のであって、「勝てるようにすべきだった」のだろうか。どうにも、番組の主眼がテクニカルな部分に焦点が当てるところに向いている気がしてならない。
私としては勝てようとも戦争を起こす事にも他国を植民地化する事にも反対であって、合理性の問題に矮小化して語られる事に違和感がある。
それとも、合理的に振る舞っていれば、そもそも朝鮮半島や大陸進出など行う事は無かった、という事なのだろうか。