TOKYOディープ!スペシャル「潜入!オトナの街」
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/3414/2351938/index.html
その方、鳶頭の荒井福之助氏は「大東亜戦争本土爆撃下にありて当局命令 吉原遊郭は即時営業を開始すべし(略)」に従い、遊郭を再開させました。掘っ建て状態で隣室との間も不完全であったような話を義理の娘、弘子さんが語っています。弘子さん自身も、その行為と感状に違和感を隠せない旨を正直に語りますが、同時にその目的が出征兵士の親御が「女性を知らぬままで兵隊に取られるのは可哀想だ」との思いから感謝を伝えてきた、と複雑な思いを明かします。
政府(および旧軍)は米軍による本土戦略爆撃に際しても一般住民を極力居住地から離れないよう努めました。結果として夥しい被害者が出たわけですが、その惨禍においても「遊郭」で「兵士」を「慰安」させることは最優先事項であった、ことが伺えるのです。そこでは遊郭の娼婦の人権はまったく無視されています。もちろん、それを求めた兵士(やその家族)達だって配慮されたわけではありません。そこにあるのは、兵士に未練無く死地に赴かせる、という非道な考えのみです。
さて、内地の吉原(遊郭)とその娼婦たち、そして兵士たちでさえ、政府(および旧軍)による管理と介入を受けていました。そして、その扱いは人権というものをまるっきり欠いたものであったのです。このことはつまり、国外戦場の「慰安所」も非人道的な形で管理されていた、ことの傍証となるでしょう。そして、どう考えても内地よりもマシな待遇が「慰安婦」達にあったとも思えません。クソウヨどもが言うような戯言は、国内の事情を見ても説得力に乏しいことが明らかです。
そういう点からもなかなか見ごたえのある番組でございました。
そういう点からもなかなか見ごたえのある番組でございました。