本家より有名になったスピンオフ作品
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銀河英雄伝説ON THE WEB
――『銀河英雄伝説』を書くきっかけは、どんなことだったのですか?
子供の頃からいろいろ読んでいた“スペースオペラ”を、そのうち自分でも書いてみたいと漠然と思っていました。1978年に、雑誌『幻影城』(株式会社幻影城 1975~1979年)の新人賞を頂いたときに、『幻影城』育ちの作家たちを何人か集めて、長篇の書き下ろし競作をするという企画がありました。そのときに、僕は“スペースオペラ”をやってみないかと言われて、念願がかなったわけです。『銀河のチェスゲーム』というタイトルを考えて、その物語の時点に至るまでの何百年かの架空の銀河系の歴史を書きました。その中に、過去のエピソードのひとつとして、ラインハルトとヤン・ウェンリーの2人が対立して・・・、という話があったんです。そして、全体で100枚程書いた頃に、多くの人がご存じかと思いますが、『幻影城』が休刊になってしまいまして・・・(笑)。その原稿はそのままになってしまいました。その後、本当に偶然から徳間書店の編集者に声をかけて頂いたのです。そのときに、もう3年ぐらい前に書いたままになっている長篇があることを思い出して、お見せしました。そうしたら、本篇よりもむしろ、それに先立つ銀河系史、概略のようなものの方が面白いから、そちらを歴史小説風に書いてみましょう、ということになったのです。実は僕も、最初に書いたときに、結構そこに力を入れて書いていたので愛着があって、自分でもいっそこちらの話をやってみようと思ったんです。そうして、タイトルも決めないままに書き始めたのが、『銀河英雄伝説』ということになります。