シートン俗物記

非才無能の俗物オッサンが適当なことを書きます

大道芸ワールドカップin静岡 感想

大道芸の個々の感想です。


・パトリック・コッテ・モワンヌ
彼だけ、3日の夜見た。日が暮れて暗く寒かったせいもあって今ひとつ盛り上がらなかった。
何せ、パントマイムの細かいところがよく見えないのだ。残念。

・中国雑伎団
定型句になっている気がするが、「さすが、中国四千年の歴史」小さな女の子が掌や足の裏、頭に器を載せたまま回転したり、と柔軟性とバランス感覚の極致に達してるね。しかも、大技が二人の娘が下の大人上をジャンプして入れ替わったりする。しかし、あの子達、学校行ってるのかな。

サンキュー手塚
毎年恒例、サンキューさん。今年のロボットネタのパントマイムは笑ったね。細かいところの掘り下げが持ち味なんで、今後もこの路線で頑張ってください。深夜の両替町に出没するって本当ですかね。

・ゴールデニエフスキー・ブラザーズ
サンキューさんとは対照的に、細かいニュアンスが伝わりにくかったです。文化の違いかなぁ。

・エンダックス・マラックス
トイレ休憩で行方不明!のハプニングで遅れてのスタート。かえってみんなの期待を盛り上げてしまった。ダンスといいアクションといい、体のバネが素晴らしかった。見ていて楽しい。踊りたくなったよ。

・三雲いおり
なんか、しきりにデビット・ラムゼイさんをライバル視。仲がいいのかな。さすがの話術と見事なジャグリング。大道芸の基本は観客を如何にいじくりたおすかだなぁ、と実感。

・矢部亮
矢部亮、に限らないのだが、ワールド部門、オン部門出場者ともなると舞台出演料は千万の桁だそうだ。いくら投げ銭を入れても足しにもならない。それをわざわざ参加してくれるのは、やはり観客と演者との一体感が味わえるからだろう。たぶん。
今年も4つのディアボロに挑戦。見事成功させていた。「世界でボクともう一人だけ。」という芸。

・トニー・フレバー
で、矢部亮の云っていた4つのディアボロを操る男。鮮やかなディアボロ芸は矢部亮と双璧だけど、若干スタイルが違うのが見て取れて面白い。ルックスはイケメンで、投げ銭の時握手してくれたのだがガッシリとした手をしていた。細身マッチョなのだね。

・オサディア
ヘアメイク芸、という一風変わった芸が特徴。登場した時には「シックスエレメント」の登場人物かと思ったよ。むちゃなヘアとメイク。終わった後、どうしたんだろう。

・ノア
ポールの上にある自称「世界一高いトイレ」を使った芸。重力を無視したようなクライミングには仰天。軽々と動いているようだけど、もの凄い力が必要だし、慎重さも大事だ。それを意識させないためにはどんな練習を積んだのやら。

・Unicyclistしおじゃり
オフ部門参加者。全部音楽まで操っていて大変そうだったけど、それ自体芸になっていたよ。ユニサイクルのフィギィアってのは凄いモンだね。足場が滑りやすいために苦労していたけど楽しかった。来年は温部門で出られると良いね。

・ロカシュコフ・トゥループ
ロシアの器械体操が凄い、というのが一目瞭然。屋外の鉄棒で回転はもちろん、向かい合わせの鉄棒に飛び移ったりとありえない技連発。回転する姿も実に優美。台の上だったらもっと見やすかったかな。

・ニーニョ・コストリニ
今年のグランプリ。観客いじりの達人。思い返してみると、芸自体は大したことしてないんだよな。大道芸の醍醐味は観客が参加する事にあり、と示してくれた。

・Mr.アパッチ
今年も登場アパッチさん。BMX芸はもちろんなんだけど、客のいじくり具合も実に巧い。最後の5人ジャンプまでの盛り上げ方が巧みだった。でも、その実力故に新規開拓に駆り出されていたみたい。

・セ三味ストリート
オフ部門の肉体派三味線演奏者二人組。一見、ガテン系。喋りはkinki-kidsみたい。演奏はソウルフルだ。オフ部門の人って、やはりオン部門に憧れるのかな。


見たい芸はたくさんあったけど、全部は見れないのがさだめ。先物買いのオフ部門がオススメですね。来年も楽しみに。