シートン俗物記

非才無能の俗物オッサンが適当なことを書きます

「赤木」に回答

少し考えたので、エントリーを立てました。

tさん。

赤木のあんちゃんが垂れ流す戯言なんて、放っておいた方がいいんじゃないでしょうか?
そもそも奴さんの狙いは、「サヨク」という藁人形を設定しぶっ叩くことで、「下流」と呼ばれる貧困層ルサンチマンを煽り、かつネオリベを押し付けたがる富裕層に媚を売ることですから。
正直、彼と議論したところで得るものはないとすら思いますよ。

ご忠告ありがとうございます。ただ、私は赤木氏の言葉や態度を戯れ言とは思っていないし、そして真剣に危惧しているのです。理由は2つ。
・今までにも起きたことがある現象であり、とりわけ貧困層に大きな被害を生んだ。
・歴史的結果はともかく、彼等の置かれている状況は改善されねばならない。


id:anhedoniaさん。

僕の印象では、そんな威勢の良いことは言っていないと思います。
「僕、自殺しちゃうかも」って言ってるんだと思います。だから、私は、「死ぬ死ぬ詐欺」の変種だと思ってます。

自衛隊なりにいるわけでも無いのに銃口を向けるだの何だの、とシャバい脅しであることは確かです。
でも、彼等は目を向けさせるためにシャバい脅しを掛けるなりの理由があった。それには応えていかないとなぁと思ってます。


Smile Slime(id:t-akagi)さん。
コメントありがとうございます。

hamachanという別のブロガーも言うように、サヨク・リベラルとネオリベの協奏曲は、80年代の中曽根行革の時代からはじまっていたというのがわたし個人の見解です。

あなた個人の見解はともかく、行政改革における左翼とリベラル、ネオリベのスタンスはそれぞれ異なっていました。国鉄民営化・電電公社民営化騒ぎを思い出せば、私は高校生でしたが、理解できる事です。ですから、サヨク・リベラルとネオリベが協奏していた、というなら、それはハッキリ間違っています。

それに、歴史的に労働組合は若い世代の他マイノリティのジェンダーや人種・民族を排除する勢力でした。

労働組合は「身内の権利保護」が優先することは確かです。ですが、今までを考えてきた場合に社会的弱者、外国人差別女性差別に関して取り組んできたのも労働組合を支持母体とする政党だったことも否定できません。ですから、保守・右翼から攻撃を受けるわけですし。
サヨクのやり方がヘタクソであり内向きであったことは、そのとおりです。その点に関しては批判があってもいい。ただし、一足跳びに「オマエ等に原因がある」とヤッても、「スジ違いだろ」としか云えないのです。

そういった問題にもここ数年〜数十年目を向けるようになったとはいっても、にわかに信頼を獲得できないとしても無理はないのではないでしょうか。

ですから、なぜ一貫して主因だった方を批判し、要求を突き付けていかないのか、そのへんが判らないのですよ。
サヨク、が誰を指しているか判らない、と述べましたが、ネオリベはハッキリと顔が見える存在です。現実に社会政策に力を振るえるポジションにいるわけですから。彼等に対して「ぶっ殺すぞ」というなら判るのです。脅しが効くかどうかは別として、その言葉を政策に取り入れられる可能性があるからです。
サヨクにはここ数年〜十数年来力を振るえるポジションにいる存在などありません*1。その力のなさを批判するならともかく、「オレらを助けろ」と云っても、現実にそれほどの力を持ってるサヨクなどいないわけです。せいぜいが「みんな、オラに力を分けてくれ*2」くらいでしょう。で、それがイヤだ、サヨクはキライだ、というんじゃ、出来ることなどありはしませんよ。

自殺したくなるし、実際に過労自殺も発生し、あるいは雨宮かりんが指摘するように尊厳を守るための自殺を社会構造によって政策的に強要されている。この現状は不当だ。そう言っているわけです。

まったくその通りだと思いますよ。で、その政策の強要はサヨクに責任を帰すべきなの?というのが私の見解なわけです。不当を訴える先が違うよ、と。
現実には組合所属のサラリーマンでさえ過労状態で自殺者や病死者を生んでいるわけです。名目上の管理職に上げられて組合に所属できない正規労働者もいます。そんな状況で互いにいがみ合うのは根本的に間違ってるのですよ。


私から云えるアドバイスは次の事。
・個人資格でも入れる組合に入りましょう。自分たちで作ってもいい。サヨクはその程度は手伝ってくれるはずです。
・そして、仲間を集めましょう。困窮する人々を糾合しましょう。切実な要求を集約しましょう。
サヨク、保守*3に自分たちの労働条件を上げるために力を貸して欲しいと頼みましょう。その時に、でなきゃぶっ殺す、と脅しても良いです。
ネオリベ、に自分たちの条件を受け入れるよう要求しましょう。労働者は同時に消費者でもあり、適切な給与と労働条件がなければ、結局経済全体にも悪影響だ、と説きましょう。


どう云おうと、どう思うとも構いません。ですが、この手法は結構有効なのですよ。なぜなら、他国でも、資本主義の総本山アメリカでさえも有効な手法なのですから。

*1:自社さきがけ連立の時代、マイノリティに関する政策が結構行われているが

*2:組合に入れ、選挙で票を入れろ

*3:まっとうな保守や右翼は社会的弱者に親切なものです