シートン俗物記

非才無能の俗物オッサンが適当なことを書きます

リターン・オブ・HALTAN

昨日のエントリーの続き


自然エネルギー補助金(税金の無駄遣い)エネルギー
http://d.hatena.ne.jp/HALTAN/20081024/p1


相変わらず、ヘタレなヤツ。

以下は2ちゃんなので真偽は不明だが、恐らくは実態もこんなもんなのでは?

なんだ?その予防線。だったら、2ちゃんなんぞに頼るんじゃねぇよ。

自然エネルギー推進派のメディアの記事(番組)でさえ、採算性や供給の安定性はまだまだであることは認めざるを得ないのが現実(→だから「補助金を出せ」「電力の買取価格を高くしろ」とか言ってるわけでw)

あのな、新規事業とはそういったもので、半導体事業を含め、補助金制度がどれほど利用されたと思ってんだよ。原子力なんて、それ無しには動かないものなんだぜ。

エネルギー自給と称してこんなのに肩入れするエコサヨは本当に愚かだし、早稲田大学つくば市のようなトラブルが今後も各地で露見すれば幻想も醒めるだろう。

愚かかどうかはともかく、早稲田とつくば市の問題は以下に見事な分析がある。


自然エネルギー界、日本の現状!(村上敦のフライブルク・エコレポート)
http://www.eco-online.org/german-eco/2008/05/05-160218.php


要諦を摘んで説明すると、風力発電は風速の3乗、風車径の2乗に比例して発電能力が上がる。簡単に言えば、大型化するほど効率が良い、ということ。海外では100m径を超えるようなサイズのものまで登場している。


参考:1基で7メガワットの発電量を誇る世界最大の風車「Enercon E-126」(GIGAZINE
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20080205_enercon_e126/


これだけ巨大な風力発電は系統接続もあって、電力会社や国、自治体の積極的関与が無ければ運用は進まない。が、日本ではそのへんが蔑ろであることもあって、自然エネルギーを考える上では効果的とは言い難い小型風車に片寄りがち。それがナンセンスな事業を行う事に繋がり、かつ、新規事業を行う上での10年は経験を積み、ノウハウや技術力、マネージメント力を磨く必要がある、ということ。
こんなトラブルが元で「自然エネルギーwwwww」などと云うようになれば、世界の潮流に取り残される、ということ。第一、日本でも風力発電の主力、三菱重工富士重工などは国内を相手にしていない。海外向けが伸びているのだ。


参考:三菱重工、欧で風力発電機を強化−英候補に大型翼工場検討(日刊工業新聞
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0120081022baab.html

三菱重工業は英国など欧州を主体に、海外の風力発電機事業を加速する。世界最先端の風力発電技術動向を把握するため、独ハンブルクに風車の設計事務所を1日に立ち上げた。英国の現地法人でメンテナンス体制を整備するほか、需要増に合わせて、英国など欧州か、米国での工場建設を検討する。
 三菱重工ハンブルク設計事務所には10人の設計者を派遣した。ドイツの設計コンサルタントなどの支援を受けるほか、国際的な認定機関のジャーマンロイドと連携して、世界規格に合った風車を設計する。
 営業を担う現地法人「ミツビシパワーシステムズヨーロッパ」(英ロンドン、MPSE)は、メンテナンス体制を強化するため、現地企業との協業先を増やす。
(掲載日 2008年10月22日)

朝○ソーラーのような会社も自然エネルギーの幻想を醒ますには貢献(藁)しているのかもしれない。ちなみに朝○ソーラーなどの太陽熱(太陽光)パネルを屋根に上げている家庭は「騙しやすい」ということで怪しげな訪問販売のカモになりやすいとか(とほほ・・・) NPOファンドで太陽光発電とかも大丈夫なんかな?


まず、朝日ソーラーは97年に強引な訪問販売で社会的問題となったが、そのスタイルを改める事で現在でも営業を行っている。


参考:【復活物語】「悪質な訪問販売業者」の烙印でどん底へソーラーに賭ける野武士集団の壮絶な闘い
(SAFETY JAPAN 日経BP
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/special/102/


売り込み方はともかく、商品として問題だったわけではない(でなければ、現在でも販売出来るはずがない)。
その他にもソーラーコレクターを製造販売行っている企業は多数有り、特に真空断熱タイプのものは性能が高い。
だいたい、太陽熱温水器と太陽光(発電)をごっちゃにしている段階で、間抜けもいいところだ。


じゃ、加えて、2ちゃん厨どもの妄言を斬っていくかな。

266 :名無電力14001:2008/10/06(月) 01:51:46

>264
残念ながら全くのお門違いでございます。太陽光発電を行う方が石油を沢山消費する。太陽光発電一式設置メンテ廃棄にかかる石油消費量分の電気を太陽光発電で回収できないからです。
石油をそのまま発電に使ったほうが得です。石油がなくなれば太陽光発電も出来なくなります。

この言葉は、室田武先生が昔唱えていた話。槌田先生もこれに倣っている。しかし、現在の太陽光発電パネルの性能は、だいぶ向上してきている。


参考:太陽光発電のエネルギーペイバックタイム・CO2ペイバックタイムについて
http://unit.aist.go.jp/rcpv/ci/about_pv/supplement/supplement_1.html

結晶シリコン系太陽電池に関して、製造時の投入エネルギーを回収し、CO2排出量をトータルでゼロまで相殺するために、その太陽電池パネルを10年近くも稼働(発電)させる必要がある、と言う指摘が今でも散見されますが、これは古いデータに基づく誤った認識であることを、指摘させていただくと共にEPTに対する当研究所の中立的研究機関としての見解を以下にご説明させて頂きます。

現在、我が国において公表されている最新の値(住宅用屋根設置の場合)は、EPTについては、多結晶シリコンで1.5年、アモルファスシリコンで1.1 年、化合物薄膜(CIS)で0.9年、CO2PTについては、多結晶シリコンで2.4年、アモルファスシリコンで1.5年、化合物薄膜(CIS)で1.4 年となっています。

結晶系(単結晶、多結晶、微結晶)タイプは、耐用年数といっても周辺のシール部分などの劣化が問題なのであって、素子部分は半永久的に保つ。だから、再生ビジネスさえあるくらいだ。


参考:太陽電池モジュールのリユース・リサイクルの 最新動向と今後の課題
http://www.jpea.gr.jp/pdf/2_reuserecycle.pdf

282 :名無電力14001:2008/10/06(月) 17:27:30

>280

どんな計算したが知らんがまず太陽光発電メーカーは自分で作った太陽光発電の電気のみで太陽光発電を製造して見せろそれまではエコと言い張るのは止めろよ

そもそも、バイオマス以外は、自前のみで再生産可能なエネルギー源、というものは存在しない。
特に原子力にとっては後ろ弾

パナソニックと言えば自社製品で家庭の約60%CO2削減できると宣伝する詐欺企業

>>287

2〜3年程度なのになぜそんなに元が取れない程、値段が高いのでしょう

さっさと太陽光発電メーカーは補助金なしで太陽光発電所でも黒字営業して見せなさい。

パナソニックに限らず、家電メーカーはだいぶ努力を続けてきていて、90年レベルに比べて確かに使用電気量(=CO2排出量)が半分から三分の一程度になってきている。どのへんが詐欺なんだろうか。


参考:ECCJ省エネルギーセンター Q&A
http://www.eccj.or.jp/qanda/household/qa01.html


生産コストが嵩むのは、産業として立ち上がったばかりだから。初期投資の問題は、経済学では珍しくないんじゃないの?

316 :名無電力14001:2008/10/10(金) 18:23:25

償却に25年もかかる設備の1割を補助したってどうにもならない。償却が終わる前に、家の耐用年数が来て家もろともぶっ壊すことになるよ!補助は結局ドブに捨てることだ。

償却は、現在のモジュールの値段と電気代を比較した場合の話。一般に普及すれば価格は下がる。そのための「誘い水」なのであって、なぜ、こんなにトンチンカンなのかわからん。
それから、“償却が終わる前に、家の耐用年数が来て”
えっ?そんなに短い耐用年数じゃ欠陥住宅じゃねぇの*1

338 :名無電力14001:2008/10/13(月) 08:37:55

たしかに補助金なんて、何の役にもたたないよね。努力したのにできなかったのか、最初から補助金だけ目当てで、やらなかったの証明はできないのだから。

だから、原子力後ろ弾だからw

344 :名無電力14001:2008/10/14(火) 21:37:40

元々日本国内だけじゃ、売り切れないほどの生産予定規模だからなあ。

シャープ、次世代型薄膜太陽電池を近く米市場に投入

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081014-00000859-reu-bus_all


世界の太陽光発電施設の設置量の47%がドイツに(村上敦のフライブルク・エコレポート)
http://www.eco-online.org/german-eco/2008/08/20-120428.php

5月24日(土)
地元新聞Badische Zeitungが、ソーラー産業にまつわる記事を掲載していました。それによると、2007年の太陽光発電施設(PV)の全世界における設置量の47%がドイツに設置されたそうです。加えて、ドイツのソーラー産業も好調で、生産量の38%が輸出にまわっています。

つまり、適切な政策(FIT フィード・イン・タリフ)を導入したことで、大規模な市場が登場し、シャープもその他の企業も“日本国内だけじゃ、売り切れないほどの生産予定規模”でも負けるようになった。
つまり、日本の行政が足を引っ張っているのだ。

369 :名無電力14001:2008/10/23(木) 04:13:01

>367

NHKはそもそも中立じゃないしなwこの組織自体特殊法人だし、前にドイツの風力発電事業を何の根拠もなくプッシュしていたという前科がある。

なにしろ日本での太陽エネルギーの利用が難しいよ。
日本は散乱光が多く、太陽熱発電では十分な出力を得られなかった。
あとは電力の相対価値の問題。蓄電は例えば揚水発電の場合効率はおおむね7〜8割だが太陽光の効率はせいぜい1割いくかどうかだろ?
これだと総合効率が1割をきるからね。最も問題なのはコストだな。
前に東電がオール電化でCO2削減を主張していたが現状の太陽電池はまさにそういう掴みどころのない話な訳。

まず、特殊法人、って、いや、原子力関連自体、特殊法人や財団法人、公益法人だらけですがw
ドイツの風量発電事業が何の根拠もなくプッシュ出来るとはいかに?風力発電の有効性は既に一般的な事だが。


それから、日本では太陽エネルギーの利用が、ヨーロッパ各国よりはるかに容易だ。太陽光発電と太陽熱発電を混同しているようだが、もともと日本の緯度はヨーロッパ各国より低く、太陽の角度が高い。屋根設置型の太陽電池には向いているのだ。
また、冬季でも太平洋側では晴天が多く、発電効率が高い。適度な雨によって埃の除去も出来る。
太陽光発電は日本にピッタリの技術なのだ。


それから、揚水発電の総合効率はそんなに高くない。なぜなら、最新鋭火力で50%、原子力で30%の発電効率でしかなく、水力発電効率は風力と同じく最大でも60%くらい。揚水する時の効率もほぼ同様で、総計すると、原子力で10%ほど、火力でも20%弱。
太陽光発電のモジュール効率(コンディショナー込み)は15%くらい。というか、この効率比較自体意味がないが。

しかし、日陰が少しでも有ると全体の発電量が激減することをユーザーは知っているのだろうか?(売ってる側も、たぶんしらね〜だろな)

旧式なタイプは葉っぱが乗っかっただけで、起電力差が生じてセルが抵抗になる(発電量が激減)事はあるが、現在のタイプは各セル間で逆流防止回路が入っているから、激減などしないのだが。
せいぜい、陰ったセル部分の発電量が落ちるくらいで。


というわけで、反論しておいた。文句があるなら、2ちゃんなどじゃなく、文献なりで反論するように。
それから、「衒学趣味」などと負け惜しみを言わないように。これに関しては、自分は衒学趣味で述べたわけではないから。

*1:資産価値はほぼゼロだが、それと勘違いしているのか?