やっぱり「民業圧迫」とか云っているヤツはバカだった
ども、連休に出掛ける計画を立てようとしたら、すでにあちこち予約一杯である事を知って唖然としているシートンです。
えー、だいぶ前回エントリーごちゃついたんで、普段ならイヤ箱に放り込んでフタして放置するんですが、一応追加エントリー書いておきます。
それにしても、いい加減「公共サービス」と「私企業」の区別が付かないアホが多くて困りますな。郵便事業は国民全員に信書便サービスを保証する、ためのものであります。どんな僻地であっても郵便物を一律条件でやり取り出来るようにすること。それが郵便サービスの本質です。一応、郵政民営化の際に「サービス保証」を付けたわけですが、あっさりと反故になったのが問題となったわけでしょう。
私の住むような地方でも一歩山間地(いわゆる限界集落)へ踏み込めば銀行にも保険屋にも相手にされないような地域があるわけです。そうしたところにもあるレベルまで「貯蓄」「保険」をもカバーするのが郵政事業の役割。もちろん、あと20年もすれば限界集落は消滅して、私企業でも「割に合う」時代も来るかもしれないけれど、現在のところはユニバーサルサービスとしての三事業は必要だろう、そう思っているわけです。
で、「民営化」による「私物化」がどういうものか判らない人が多いようなので載っけておきます。
総務省ガバナンス委員会がメスを入れる 日本郵政「西川利権」
郵貯限度額引き上げで永田町大揺れの裏側
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/402
亀井静香郵政・金融担当相が暴走、鳩山由紀夫首相がそれを制御できず、郵貯限度額は2000万円に引き上げられた。郵政民営化を中断、国債引受を強化させるという亀井氏の"野望"は、今後も閣内に騒動を引き起こしそうだ。実は、その一方で、自民党政権下で民営化を担った西川善文社長時代の疑惑解明が進んでいる。
西川疑惑といえば、刑事告発もされている「かんぽの宿」である。なぜ、巨費を投じて建設したこの宿泊施設を、政府審議会などを通じて「小泉(純一郎元首相)―竹中(平蔵元金融相)路線」を側面支援する宮内義彦氏のオリックスグループに格安で、任意売却したのか。
そうした疑惑解明を、ガバナンス(企業統治)の観点から検証することを目的に、総務省は、今年1月8日、「日本郵政ガバナンス検証委員会(ガバナンス委員会)」を発足させた。この狙いを、ひとことでいえば、「西川利権」の解明である。
西川氏は、非効率で旧弊がはびこる伏魔殿のような日本郵政に、わずかな私兵を連れて乗り込んだ。おそらく周囲は、面従腹背の「敵」に見えただろう。
当然、重用するのは三井住友銀行出身者を中心とする私兵。彼らはやがて「チーム西川」と呼ばれ、社内で権力を確立していく。権力の集まるところに利権は発生する。その象徴とされたのは、西川氏と親しい宮内氏への不動産譲渡であった。
問題はこの取引が悪質かどうかである。「かんぽの宿」は売却時期を限定、急がねばならなかった。その拙速さが怪しい取引を生んだのだとしたら、ガバナンス上の問題は指摘できても、個人の責任追及には及ばない。
総務省顧問の郷原信郎名城大学教授を委員長とするガバナンス委員会は、そうした観点から西川時代の問題として指摘された
(1)不動産取引、
(2)日通ペリカン便との宅配便統合、
(3)クレジットカード業者、グループ広告責任代理店等の業者選定、
といった問題について、情報収集、資料分析、関係者のヒヤリングなどで解明を進めている。
社外取締役の会社との取引が急増その結果は、委員会が近くまとめる「報告書」を待つしかないが、「かんぽの宿」で指摘された「事業遂行の迅速性」が自己目的化したことで、さまざまな問題を引き起こしている。
(以下、略)
はい。見事な「私物化」ですな。
さて、ブクマコメの
minazuki6 ユニバーサルサービスを実施すれば郵便事業が赤字になるのは避けられない。 私は赤字地域への輸送業務に補助金を出した上で郵政会社は「民営化」ではなく「解散」すべきだと思う。
という意見はアリだと思います。こうした論なら傾聴するに値するんですけどね。
アメリカの医療保険制度改革について取り上げたのは、日本ではそれが社会主義的政策、であろうとも医療皆保険制度は唾棄するべき存在として非難する人はまず見掛けないでしょ?という話。「民業圧迫」だの「社会主義的」だのクソレッテル貼りして本質とずれた非難を喰らわすのはどうよ?という程度の話です。
もともと、政府機関による公共サービスと企業などによる経済・社会活動は社会の両輪でしょうが。公共サービスが失われれば最低限の生活保障が成されない。それは社会の不安定性を招く。一方で社会の活力のためには私企業の積極的な経済活動が欠かせない。どちらだけでもダメで、バランスを保つ事が必要なんでしょうが。その見極めは「民業圧迫」「社会主義的」「アカだ!」だとか「資本主義のブタ」「反革命的」みたいな言葉ではなく、本質がどこにあるか、で決めるべきものです。
で、そもそも「私企業圧迫」にだってなりやしません。完全なマスコミのミスリードなんです。
こちらを見て貰いましょう。
統計局ホームページ/第5章 我が家の資産
http://www.stat.go.jp/data/kakei/family/4-5.htm
貯蓄現在高は平均より低い階級に属する世帯が多い
二人以上の世帯について貯蓄現在高階級別の世帯分布をみると,貯蓄現在高が200万円未満の世帯が最も多くなっています。世帯分布は貯蓄現在高の低い階級に属する世帯が多く,約3分の2の世帯が平均値1680万円を下回っています。
はい。2000万もクソもありません。大半の人は2000万円どころかヘタをすれば貯蓄が無い層の方が多いのです。このグラフは必見です。で、その平均貯蓄額を持ち上げる高額貯蓄者はどのように資産を扱うのか?
二人以上の世帯のうち勤労者世帯の1世帯当たり貯蓄現在高を年間収入五分位階級別にみると,年間収入の多い階級ほど貯蓄に占める有価証券の割合が高く,年間収入の少ない階級ほど貯蓄に占める定期性預貯金の割合が高くなる傾向にあります。
持つものは最初から郵貯なんてしみったれた定期性預貯金など選ばないのです。ドンと勝負に出ます。だから、2000万円に枠を増やしたって影響は皆無なのです。持ってないものには関係が無い。持っているものは総枠を使い切るほど郵貯に預けたりしません。
では、何のために郵貯枠を増やすのか?それこそが、この問題の真髄であって、「民業圧迫」なんてのは的外れなんですよ。問題だと思うなら、正しく追求しなさい。でなければ無意味です。
ついでにコメントに意見していきます。
素人意見 さん
その通りですよね。
本当に必要なとkろおに貸さずに、安全なところばかり、借りてくれと言い、貸しはがし貸し渋りの横行するメガバンクでは銀行としての存在意義がありません。それなりに頑張っている地方銀行まで資金をなくす痛手を被ることになると問題です。しかしながら、メガバンク、地方も含め、この件に関して民業圧迫というなら郵政事業のほうが民間より信頼性があるということをみずから露呈することになっていると思います。これだけでなく、保険会社の払い渋りの例などを見ていると、民間企業は、利益追求に明け暮れ、社会的価値を失っていると判断されてもおかしくありません。2009年のように経済状態が不安定になることでこのような社会不安を引き起こすくらいなら、金融・保険ともに大部分を国に任せても善いのではないかと思います。監視さえ行き届き、無駄さえなくせばいいのです。
そうですね。金融界がデフォルト寸前の国債くらいしか運用先が無い(とされている)郵貯に負けるとすれば、それは単純に民間金融にそれ以上の魅力が無い、ってことでしょうね。それを棚上げして何言ってんの?というのが実感です。
ただ、私は「最低限」の金融・保険は公共サービスとして行ってもいいと思いますが、大部分を国に任せるのには賛成出来ません。やはり、多様性と安定性の面で判断すべきです。
カズ さん
「民業圧迫」といっても実際に脅威を感じているのは、中小銀行、農協などのです(メガバンクや大手地銀が「民業圧迫」を言うのは業界代表として言っているだけで、彼等自身は郵貯と競合していません。本音では中小金融機関がどうなろうが知ったことではありません)。銀行は業績悪化しても処理の方法が決まっているからいいですが、農協の経営が悪化すると政治的に変な決着になるのではないかと危惧しています。
なにを間抜けな事を云ってるんですか。地銀や信金、農協などを圧迫してきたのは「メガバンク」なんですよ?昔はメガバンク(都銀)は個人向けローンなんて目もくれなくて、家を建てるときに金を貸してくれるところなんて住宅金融公庫と信金くらいしかなかったんです。今じゃ都銀が私のところに「金借りませんか?」と送ってくる始末。大企業向け融資くらいしか扱ってこなくて、大口預金者だけ優遇する都銀が今じゃ個人融資にまで手を染めるのは地方金融に対する圧迫じゃないんですか?
もし、郵貯が脅威だ、というなら、むしろ信金や地銀が郵貯とタッグを組めばいいんです。郵貯の信用力と連絡網、地方金融の地域密着した融資審査能力を併せればいいでしょう。そうすれば地方金融は預金確保に必要な手間が減らせますし、郵貯は国債以外の運用先を拡げられる。地域経済にお金も巡るでしょうが。
kiokadaさん
・我々の意見の元となる判断材料はなにか?
・どのように我々の意見を集約するのか?合意できるか?
・はたしてその意見は正しいのか?どう判定するのか?
・その意見が正しかったとしたらどう利益を配分するのか?
・その意見の間違いが判明したらどう不利益を配分するのか?これらの問いの答えが竹中氏から亀井氏の違いとなっていると思います。
わたしは思い込みや恣意的な判断、政治家や既得権益者の判断ができるだけ排除される形態、マーケットにゆだねる形態がベターだと思いますが。
マーケット、なんてものは当てになりませんよ。既に二年前に起きたことを忘れるようじゃ話になりません。郵貯の運用先をどうするか?それはプロセス開示がまず第一歩。出来れば選考の場を公開にする、同時に事前・事後評価も行う、など幾らでも考えられますよ。それこそ郵貯に「事業仕分け」を取り入れる、って事です。
逆に、民間金融が融資を驚くほど雑な決め方をしているのはバブル期にも、ITバブル期にも、今回の金融危機時にも明らかにされたわけですが。彼らは融資選定の場を公開にはしてくれないでしょうね。当たり前だが。
nng さん
すごいなこりゃ。そもそも全ての企業には公共性があって、完全な私的企業なんてない。ということは、企業を全部公営化して「我々の意思」を反映させるのがベストになるわけだ。
そういうのをアカって言うんでしょ、真性のおバカさん。
とりあえず、日本語を覚えた方がいいですよ。「ということは」後の繋がりがまったく不明です。
公共で担うべき部分と私企業で行う部分の棲み分けの話なのに、なぜ全部公営化なんて話が出てきます?もしかして、0か100でしか考えられない脳の持ち主なのかな?
文系研究者さん
>もし、郵政事業の巨額の資金運用が問題だ、というなら、それは運用プロセスが透明性を欠いているからです。
プロセスの透明性ではなく、政府が運用に関わることによって本来振り分けられるべき先に資金が供給出来ないことが根本の問題です。kiokadaさんの言う通り「我々の意見」とやらが正しい確証はなく、リスクマネーを投じた投資家に「私物化」された一企業として、自分のリスクで資金運用を行うべきだと考えます。
郵貯マネーくらいで資金が足りない、なんて喚くようなら金融屋なんて廃業した方がマシです。安全性ゆえにハイリスクハイリターンに打って出ることも出来ない郵貯に資産形成の魅力で劣るような金融には存在価値さえありません。
ap さん
経済や財政が破綻したらみんな貧乏になる。治安も破壊される。そして混乱を収めるために国家社会主義(ナチ)が台頭する。そんなこともわからないのか?アルゼンチンの破たんも労働組合のストとバラマキがきっかけだった。ソビエト連邦が破たんした直後はマフィアと軍がしばらく国を統治した。破綻したあとの日本はなにを選択するか。
つまらない脅しですな。先例があるなら、ファシズムを防ぐ教育が大事でしょうが。でも、みな現段階でも橋下を支持したり、一部阿久根市民のような行動があるわけです。ファシズムの捉え方が皮相すぎますよ。
で、アルゼンチンの破綻はIMFによる「新自由主義」導入が契機です。タイでもロシアでもチリでも世界中で「新自由主義」は経済破綻を招いています。未だ日本に信奉者が多いのが不思議ですな。
yamaちゃん さん
かつてならともかく、現在では戻す意味は無いでしょう。日本の交通網は道路と自動車の組み合わせに移行しましたからね。ま、私はそれを批判しているわけですが。
で、JRが出たので興味深い話を。
世界的に見ても鉄道事業は公営が多いのです。非効率の象徴みたいな「公営事業」ですが、日本の国鉄は安全性でも正確さでもピカイチでした。一方、民営化されたアメリカやイギリスの鉄道は安定性に欠けます。問題はそこには無いんですね。国鉄はもともと民間鉄道事業社数社を糾合して国の事業となりました。一番大きいのは軍事面での要因です。同時に政治家らは各地に引っ張り利権確保にも努めたようです。その野放図な拡張の結果が多額の赤字であり、それを解消するため、として「民営化」が打ち出されたわけです。どこかで見たような話ですね。ちなみに敗戦後にも「民営化」が打ち出されていたという話があります。
そして、その巨額な国鉄債務は、JRグループから大半が切り離され、日本国有鉄道清算事業団によって返済され、事業団解散後には税金で返済が続いています。得したのは誰でしょう?
質問さん
1.A会社(事業)は公共物、B会社(事業)は私物というのは誰が判定しますか?
2.JR、JTB、JAL、NTT、JT、成田空港は元国営事業で会社ですらなかった。今これらを使ってる国民は「ボラれ」てるので「国営化」したほうがいいですか?
3.学校も公共物なので、私立学校は禁止ですか?
4.医療保険も公共物なので、民間医療保険会社も国営化?
5.町医者・医療法人は禁止して全員公立病院の勤務させるべきですか?
6.民間バス・路面電車も全部市営に転換?というわけで、静岡県〇〇市でやってみてくださいませんか?
上手く行けば、「本を出し損なった」どころの話ではなく、市長でも知事でも首相にでもなれますが。
1.それが公益性があるか、は判断に困るようなものではありません。収益性を判定すればいいのですから。
2.これらのうち、ユニバーサルサービスが必要なら公営化もありえるでしょう。で、ユニバーサルサービスが必要なのはどれですか?
3.私立学校に対する助成って何のために行っているか知らないのですか?
4.なぜ?
5.だからなぜ?
6.運営補助が出ているのはなぜでしょう?
で、質問さんに逆質問です。
1.自衛隊や警察は多額の費用が必要な割に効率が上がらないので、民営化すべきだと思いませんか?
2.道路、ダム建設、空港建設、上下水道事業を税金を投じて行うのをやめて「民営化」したほうがいいですか?
3.学校は全部私立学校にした方がいいですか?
4.国民健康保険はやめて民間医療保険会社だけにすべきですか?
5.公立病院は禁止して民間医療機関だけにすべきですか?
antoさん
本当に民間のほうが効率的なのなら、普通に郵貯より高い金利を提示して預金を集められるはず。それが市場原理ってもんだよな。それができないなら、既得権で食わせてもらってるだけのクソだよ。
中小信金なんて、政府保証のつく融資しかしなくて、ほとんど存在意義を疑われてたんだから、消えて当然。アメリカであれほど中小銀行が倒産したのに、日本でまったくないというあたりが、まず異常なんだよ。市場原理が働かずに民営であることに何の意味があるのか。
日本の中小信金はある意味マイクロクレジットに近い働きをしています。地元に密着し、顔の見える範囲で融資運用する。私はむしろメガバンクこそが不健全で、中小金融がアライアンスを組むような体制の方が安定性に優れ、地域経済に有効だろうと思います。
あさん
中小金融機関の経営を圧迫することにより、新たな利権が生まれる。そしてまた新たな「小沢詣で」が始まる。
なら、それを止めるための手を打ちなさい。そしてそれは「民営化」などではありませんよ。
JRもそうだな さん
だとしても郵政三事業の分社化は必要だろう。あと郵便局の世襲制の廃止もな。それから早速JRの国営化についても叫んでいただきたい。
民間企業だと多角化は収益安定性確保として扱われます。郵便が先細りなのは避けようが無いので、分社化して税金で補助するか、郵貯と簡保で郵便事業の穴埋めするか、の問題でしょうね。
魚さん
”あ”さんの意見が一番的を得ている。
今回の限度額引き上げも新たな利権&票田である特定郵便局関係者をがっりキープするため。俗物どもの利権の取り合いに過ぎないのをスルーしておいて真性の馬鹿とは・・・
だから、そう思うならその点で問題を指摘しなさいよ。「民業圧迫」などでなく利権の問題だと。そんなら判らんでも無いですがね。特定郵便局の世襲化を止める、それは良いことです。その点をキチンと訴えるべきです。
ちなみに、「的を射ている」ですね。
おせっかい
政府関与と有権者の意見が反映出来る云々、
論点がズレてますよ。それなら解散すべきでしょう。
私企業ですが、企業形態によって性格は異なるのではと思います。ここでの「私企業」は
オーナー企業に近いと思われますが、一般的な株式会社であれば「私物化」なんてあり得ません。過去にイトマン事件なんてのもありましたけどねw亀井さんつながりです。で、
答えは「民業圧迫」のほか
「国債引受機関」でしたか?
意味がさっぱり理解出来ません。なんで解散する必要があるのか。
で、私企業の意味が判りませんか。中学からやり直してはいかがです?
株式会社は株主のもの。まさに「私企業」です。株主に利益を出すことが企業の目的。CSRとかガバナンスなんて事も云われますが、基本的に投資家に利益を出す事が目的であって、社会的公益性は会社の目的では無いんです。だから、収益性が問われるし、採算に合わない事業からは手を引く。
しかし、「公共サービス」は採算に合わないだけでは撤退するわけにはいかないのです。
過疎地に住む人は「民間の」宅配業者や金融機関、保険業者には単なる不採算な存在に過ぎません。でも、それでは困る、だから「公共サービス」でカバーする必要がある。そういうことです。
国債消化器官さん
これで、民主党はジャンジャン国債を刷っても金利上昇(国債暴落)を先延ばしにする手段を手に入れたわけですね。そろそろ問題を大きくして子供の世代におっかぶさるはやめにしませんか?
えー、郵政問題に熱心なのは国民新党ですよ。ご存じなかった?
で、アナタ、バカのようですから教えてあげますけど、民間金融機関も大量に国債を引き受けているんですよ。つまり、郵貯で無くても引受先として国債が選ばれる事が問題なんでしょうが。
APIさん
2000万円ぐらいだと民業圧迫というほどではないんだよねぇ。そのへん亀井氏うまいなとか思った。ただ今後運営費を税金で補填していく事にはなるだろけどね。国民の承認を得てないのが問題ではあるな
まったくですね。
obandさん
私企業の意味さえわからないんですか?驚きましたな。
shifting さん
「単に「公共物、公共サービス」をどう扱うか、の問題なのです。」 だからクロネコがあるから郵便の公共サービスは、い,らないという話ですよ。
クロネコに限りませんが、配送業者はお得な範囲でしか「メール便」に手を出さないですよね。もし、民営化が徹底したら、過疎地など不利益なところから撤退するでしょう。で、それを掣肘する事は出来ません。企業は利益を出すのが目的ですから。
ALGORISM さん
市場を相手に死闘して稼いで納めた税金を、グータラ使うヤツは許せないけどね…
ま、そうですね。だから、税金の使い途には常に目を光らせる必要があるわけです。それは大事なことですよ。
Moonlightdance
公的社会保険の仕組みも知らないのかなこの人。かんっぺきに社会主義的仕組みなんだけど。それと、郵政事業が民か公か官かは、アプリオリに決まっているものではない。思い込みだけで書いた妄想だな。
バカだな。コイツ。社会主義で何が悪いの?って事ですよ。大事な事は最低限のユニバーサルサービスを提供する事にある。郵便にせよ医療にせよ。アメリカではそれさえ目を瞑り「社会主義だ」と叫べば問題を否定出来ると考えるバカが湧いた事を示したわけでしょうが。
fromdusktildawn
企業の利益が増えたのに労働者の賃金が上がらなかったのには需給ギャップやタイムラグなど多くの要因があるのに、富の創出が主目的の唯一の社会機関(=私企業)が富を生み出しても無意味という結論に飛びつく人が多い。
フロムダ。オマエは今まで(金融崩壊前に)書き殴ったクソ話を読み返して反省文でも書いた方がいい。あのグリーンスパンまで反省しているくらいだからな。話はそれから。
で、需給ギャップって、以前オレはこう指摘したな?
マッスルソウルは傷つかない
http://d.hatena.ne.jp/Dr-Seton/20080304/1204622039
マッチョを量産すれば、世界中もそれに習うだけだろう。で、マッチョに満ちあふれ、マッチョが相撃つ世界って、需要は創出できるの?
トリクルダウン改めハムスターの回し車理論
http://d.hatena.ne.jp/Dr-Seton/20080905/1220604401
こうして考えれば、トリクルダウン、なんて期待できるはずもない。経営陣はいつだって、未来のため、を口実に利益の分配を渋るが、その未来が“いつ”来るか、については、語らない。たぶん、永遠にその時は来ない。
だいたい、おかしな話なのだ。もし、企業なりが適切な利益分配を行ったとする。その結果、消費が拡大するだろうし、貯蓄・投資の形で再び企業の資金が融通される事だってあるはずである。労働者は同時に消費者であり、さらには投資家でもあるはずなのだ。
需給ギャップが問題だ、というなら、まさにオマエの薄っぺらさを指摘した文の中で「再分配」を行わなければ「需要」が足りなくなる、と指摘しているのだよ。
skywave1493さん
そもそも民間で十分機能している金融と民ではやりにくい公的医療をごちゃ混ぜにしているという時点で間違い。政府によって形成されたネットワークや資産という有利な武器で民と遣り合えば民は当然不利だし日本の金融
民間で充分機能している、と思っているのは都会人だけですよ。地方に来たらわかります。
thesecret3さん
ボーナス入ったから骨折するなんて人はいないという意味で医療は公共サービスにふさわしいけど、郵便や簡保やホテルはお金がなかったら使わないだけの普通のサービスで特に税金でやるものじゃないですよ。。
郵便と簡保は結構地方の年寄りには死活問題なんです。で、「かんぽの宿」は高値で売り抜けるべきですね。
ちなみに、私は「かんぽの宿 焼津」を買おうかと思います。本の印税が入ったら。民明書房から。
cybo さん
だって「安定的な運用」で国債買うんだもの。お金を集めて、国債を買う。もっと集めて、国債を買う。民間に流れるお金が益々減っちゃう。ただでさえひぃひぃ言っているのに更に。当然、成長率(ry これなんて民業圧迫?
いや、だからハイリスク・ローリターンの国債に負けるような民間金融なんて話にならないんです。そんなタコは退場して貰った方が公共の利益になります。
psyche_spa さん
ではなぜ【「官僚」や「政治家」に「私物化」されている】のか
私はずっと公共土木事業をはじめとする税の無駄遣いを指摘してきました。でも、この郵政問題に噛み付くような輩はどういうわけか国債を出すに至った「ムダ事業」には甘いんです。その事が問題だと思いませんか?
niomo9 さん
民間イコール市場じゃなくて財界だと思ってる人多そう
市場、を片寄りのない自由闊達な競争の場、と思うなら大間違いですよ。過去にも指摘しましたが、市場に多大な影響力を及ぼせる、プレイヤーというのはごく少数なんです。
共産主義に似たる資本主義?
http://d.hatena.ne.jp/Dr-Seton/20080918/1221727573
CavalleriaRusticana さん
2000万でみんな預金から貯金に移動するかっての。 静香ちゃん得意の 【 煙幕 】 なんだよね。 id:entry:20283241 id:entry:20341536 / これに引っかかって投票する郵政職員・関係者が、滑稽なんだけども。
まったくですね。2000万円の枠拡大も無意味ですし、それに騒ぐのも無意味でしょう。なぜ、そんな真似をしたのか、を追求すればいいものを。
新自由主義における「自由」とは、簡単に云えば人を踏みにじる自由、の事です。
先日のチリ地震に関して次の様な話がありました。
実際、タクシー運転手のマルコ・レイエスさんは73年の軍事クーデター後の戒厳令を忘れていない。「外出禁止の時間を1分でも過ぎれば、兵士が一般市民を撃ち殺した。近所の人が大勢、殺された。だから軍は怖い」と話した。
(朝日新聞 2010年3/12 国際欄より引用)
73年、チリのピノチェト将軍が左派アジェンダアジェンデ政権をクーデターによって打倒。右派軍事政権を打ち立てます。その時にアメリカのCIAが後ろ盾になって行われたのですが、その目的はアジェンダアジェンデ政権が進めていた銅鉱業の国営化を防ぐ事が目的でした。クーデターでアジェンダアジェンデ大統領が殺害された時に喝采を送った経済学者がいました。シカゴ大学に在籍していた「新自由主義」の権化、ミルトン・フリードマンです。彼の弟子、シカゴボーイズはクーデター後に好き放題「民営化」を推し進める事でチリ経済を弄くり、その結果フリードマンは「ノーベル経済学賞」を受賞します。
実際にはチリの経済はシカゴボーイズによってボロボロにされ、上記のように軍によって体制に反対するものは投獄、拷問、殺害に遭いました。金持ちが貧乏人を食い物にする自由。それに反対するものを排除する自由。新自由主義者らが唱える「自由」とはこういうものなのです。
ボラれ好きはほどほどにしないと、痛めつけられる程度じゃ済みませんよ。
では。
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4/30 追記
チリで殺害されたのはアジェンダではなく、アジェンデ大統領でした。