規制緩和による民営化で高齢者から金をふんだくれ！

ども、全国の寒波にも関わらず雪の見れない静岡に住むシートンです。
昨今、日本に先が見えないとか、格差問題は世代間の問題だとか色々騒がれてますね。
たしかに、日本においては若年層の所得が伸び悩む一方、高齢者も先が見えないためか消費を控える状況にあるようです。金は天下の回りもの、のはずなのに、こうして流動性が低下すれば経済的にドンドン厳しい状況に陥ることも予想されます。
恐ろしい話ですよねぇ。
で、わたくし、高齢者からバンバン金を引き出す方法を考えました。これには、規制緩和による民営化が必要なのですが、新自由主義者の皆様は「規制緩和」と「民営化」それも「労働市場の流動化」が大好きですし、きっと賛成してくださるでしょう。

それは、「御皇室」の民営化です。

皆様ご存じでありましょうが、日本国の皇室といえば、日本国民統合の象徴、天皇陛下のご一族であらせられます。日本が戦争へ突き進んだ歴史の反省のうえに、その振る舞いに関しては「皇室典範」などにより厳しく制限が掛けられております。先日も、小沢民主党幹事長による「天皇陛下の政治利用問題」なるものが取り沙汰されたほどであります。
ですが、同時にこれほど国民に広汎に愛される存在もいないのであります。特に、高齢者においては絶大なる支持を受けております。トレンドとも無縁と思われるお年寄りに唯一受け入れられる強力なブランドとも云えるでしょう。

であれば、この人気を利用しない手はありません。皇室典範の「規制」を「緩和」し、皇室のマネージメントを「民営化」するのです。まさに「官から民」。あくまで政治的利用ではなく、経済的利用に過ぎませんから問題は無いはずです。ろくに働きもしない（宮内庁）公務員をバンバン解雇し、宮内庁の事業も「事業仕分け」によって続々と民間へ委譲してしまえば良いのです。公務員は減らせるし、国家予算の削減にも寄与します。素晴らしい事だらけです。下のような話もありますし「宮内庁」など不要です。偉い人にはそれがわからんのです。

宮内庁と共産党の国会漫才（あるいは宮内庁の反知性主義について）
http://d.hatena.ne.jp/tsumiyama/20100115/p1

一応、委託事業と致しましょうか？そうすれば、マネージメントはノウハウに優れた民間に任せ、収益を国庫に納める事が出来る。
御皇室のマネージメントですからね、ホリプロでも吉本でもあちこちが手を挙げるでしょう。一番条件の良いところにマネージメントをお願いすれば良いわけです。

こうして、御皇室一家にはこれからどんどんテレビに出て頂く。「皇室アルバム」みたいなのもいいですが、リアリティ番組みたいなヤツもいいですよね。皇太子御一家と秋篠宮御一家の微妙な空気とか、それを懸念する天皇陛下と皇后陛下みたいな状況とかね。
ドラマもありです。御皇室をそのままキャスティングして、橋田壽賀子先生に脚本をお願いする、と。楽しそうでしょう？

なんなら皇族の方々で元祖AKB48(Aureate Klan and Bloods)*1というユニット結成はどうでしょう？関連商品でがめつく稼げます。人数が足りない？ま、少しずつ増やしていけばいいんです。アパ第二回大賞を取られた方、とか入りたくて仕方ないようですし。資格も売りに出す、という手もありますね。有栖川（自称）さんにもチャンスをあげましょう。

従来御皇室の方々に行事の出席をお願いするとなれば一大事でしたが、規制緩和によって容易となれば色々引っ張りだこになります。全国ライブツアーとか、シンポジウムだとかもありでしょう。

TV通販で「皇室御用達」を復活させるのもありです。もちろん、その御用達商品の権利も札入れすればよろしい。「皇后陛下がお使いのアンチエイジング化粧品」とか、「皇太子殿下もお召し上がりのマカ」「三笠宮様がお召し上がりのお酒」「秋篠宮様が好きなタイ旅行」「高円宮家が選ぶ留学」etc。お年寄りも御皇室推奨の商品には喜んでお金を出すでしょう。

現在お住まいの場所も売却するといいですよね。全国に宮内庁所有の地所は結構ありますから、これらも売却。もちろん、「御料地」のブランド付き。良い値で売れますよ。

警備も安くどころか利益に出来ます。愛国心に秀でた方々がどんどん警護の名乗りを挙げるでしょうから。「皇室を警護させてあげる権利」を売りに出すわけです。
でも、在特会はダメです。彼らは天皇陛下を在日のサヨク *2とみなしてますから。危険なので止めた方が無難でしょう。

御皇室に関わる何もかもが金銭的価値を生みます。そして、それらによって引き出される金銭の多くは天皇陛下や御皇室に親しみを感じる割合の高い高齢者からもたらされるものになるでしょう。労無くして高齢者から金を絞り出す事が出来るのです。いいアイディアでしょ？

御皇室一家の皆様があまりに過酷な労働条件にならないか？そうした疑問もあるかもしれません。しかし、新自由主義者がそう望む労働市場の流動化が進めば、国民の多くはそうした過酷な労働条件を余儀なくされる訳です。であれば、陛下にも体験して頂かねば。日本と日本国民統合の象徴であらせられるのですから。