シートン俗物記

非才無能の俗物オッサンが適当なことを書きます

テンノーショー

こんな呟きを見ました(瀬川深さん経由)。

 

https://twitter.com/fcbliebe1900/status/1123169079357894656

退位する天皇陛下で好きな話は、学生時代に銀座で遊びたくて、お付きの目を巻き、友人と銀座でアップルパイと紅茶を楽しむも、実は友人が事前に侍従と相談してて、銀座の通行人は私服警官だらけ、帰ったら侍従にマジ怒られた話がローマの休日みたいで好き。退位後は皇后様とゆっくり銀ブラして欲しい。

 

これ、いい話風に語られてますが、自分だったら、この友人とやらをぶちのめして絶交ですね。微行(おしのび)といえば、黄門様やら暴れん坊将軍やら唐の玄宗など多々ありますが、自分が自分の意志で行動する=自由を謳歌している、と思ったものが、他人のお情けによる演出だったら、ふざけた話だと思うでしょう。

私はローマの休日みたいとは思いませんでした。思い出したのはジム・キャリーが主人公を演じた「トゥルーマン・ショー」です。詳しい内容は作品を見るかググってみてください。

 

トゥルーマン・ショー (字幕版)
 

 

大雑把に言ってしまえば、自分自身の人生と思っていたものが、自らは知らないまま他人が“演出”したものだとしたら、そして、その事実に気づいたらどうするか、という話です。

私は、ラストでの主人公の行動に共感します。自分でもそうするでしょう。

上記のエピソードを“いい話”と捉えるような人間ではいたくないですね。

では。