シートン俗物記

非才無能の俗物オッサンが適当なことを書きます

日本学術会議への人事介入に抗議する

これほど露骨なアカデミズムへの介入を堂々と行うようになってきたのですね。つまり、こういうマネをしても、国民は問題視しない、と。
さんざん、政権の不正、モリ・カケ・サクラ・黒川・マスク・電通中抜き、とあっても、政権が変わったらパンケーキで支持率アップ、となれば、そら、舐めてかかるのも当然です。先だってのエントリーでも書きましたが、そうするべく振舞ってきたのですから、その結果が出た、という当たり前の出来事です。


学術会議の任命除外「判断は変えない」 加藤官房長官
https://www.asahi.com/articles/ASNB25RWZNB2UTFK01F.html


菅首相「法に基づき適切に対応」と強調 任命外した理由は答えず 学術会議人事
https://mainichi.jp/articles/20201002/k00/00m/010/231000c


まあ、当然ながら安倍がやっていたのを”継承”したというわけで、この国民あって、この政府あり、ということです。


官邸、安倍政権時の16年にも学術会議人事介入 差し替え求め、事実上拒否
https://mainichi.jp/articles/20201002/k00/00m/010/335000c


アカデミズムを軍事研究や歴史修正主義に誘導したいのでしょうけど、くだらないですね。
そんなもの、ナチス赤狩り時代のアメリカ、旧ソ連のルイセンコ、文化大革命時の中国、と先例はいくらもあるわけで、そのどれもが自由闊達な研究基盤を失った結果、現実に対応する能力を失うようになる、という結果が見えています。特に日本なんて衰退著しいのにこんな真似をやらかせば、幇間御用学者による阿りと誤魔化しが幅を利かせることでしょう。つまり、日本の学界がオール原子力業界みたいなものになる、ということです。
私は研究者人生ももう後半戦。日本の現状にウンザリしており、研究を降りるのもやぶさかではないですが、若手がこんな状況下に置かれるのは耐えられません。
あらためて、日本学術会議への人事介入に抗議いたします。デモ・スト・サボタージュ、協力いたします。
ぜひ、全国の研究者の皆さん、立ち上がりましょう。
では。