シートン俗物記

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エビの方が貝やカニより大事な前原

泡瀬干潟埋め立て、来年度にも再開 前原担当相方針
http://www.asahi.com/national/update/0803/TKY201008030490.html

沖縄本島中部の泡瀬干潟の埋め立て事業をめぐり、前原誠司沖縄担当相は3日、昨年11月から中断している1期工事(約96ヘクタール)を再開する方針を決めた。東京都内で沖縄県沖縄市東門美津子市長と会談し、同市がまとめた埋め立て計画の見直し案について、経済的合理性があると判断した。来年度にも埋め立てが再開される見通しだ。

 事業は国、県、市がかかわり、干潟を埋め立てた土地に商業施設などを開発する。反対派住民が起こした訴訟で福岡高裁那覇支部が昨年10月、土地利用計画に「経済的合理性がない」として一部予算の支出差し止めを命じ、判決が確定していた。

 この日、東門市長は前原氏に対し、2期工事を中止して埋め立て規模を縮小し、スポーツ交流拠点などを整備する見直し案を説明。前原氏は、海外客の誘致や民間企業の参入を促すことなどを求めた上で「(市が国の)指摘に留意して責任を持って取り組むなら、埋め立て事業を進める」と応じた。

 見直し案では、埋め立て規模は187ヘクタールからほぼ半減し、失われる干潟の割合は全体の18%から2%未満に抑えられることになる。事業再開には、国と県が公有水面の埋め立て許可を変更する必要があるが、国は今年度は埋め立て事業費を計上しておらず、再開は2011年度以降になる。


やっぱり、松下政経塾出はダメだな。こんな詰まらない計画にゴーサイン出すなんて。
干潟というのは、「海の田んぼ」とでもいうべき豊かな生物多様性を持っている。もはや日本では数少ない干潟を守ろうともしない「国土交通相(沖縄担当相)」。この「反日」野郎が。


不思議なものだ。干潟の生み出す、主として貝類を始めとした海の幸は、日本古来からの正しき食文化、である。地層を形作る貝塚の膨大な貝殻を見ればいい。なぜか捕鯨問題だと「日本の食文化にケチをつけるな」とか「(南氷洋の調査捕鯨をなぜするのか、と尋ねられて)美味しいから*1」と応える人々は干潟問題に関心を持っていないようだ。


それにしても、この泡瀬干潟の開発促進は、イヤな話だが普天間基地問題と関係があるのだろうな。今後、沖縄に対してこの手の「アメ」がバラ播かれるだろう。現政権のやり口は、自民党時代とまったく変わりがない。勘弁してくれ。


追記:タイトルに芸が無かったので、変更いたしました。

参考:前原氏、両院総会さぼって海老蔵披露宴
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100731/stt1007310017000-n1.htm

*1:調査捕鯨は、鯨類の科学調査のため、とされており、食肉化するのはあくまでも副次的である建前になっている。「美味しいから」というのは建前さえ無視する馬鹿げた発言