シートン俗物記

非才無能の俗物オッサンが適当なことを書きます

大甚にはもう行かない

先日のことです。名古屋に所用があって出かけました。
午後、多少時間が余ったので、今まで行ってみたい、と思っていたお店に出掛けることにしました。
名古屋伏見にある大甚というお店です。幾つものグルメ本などで取り上げられていて、その描写が実に良い。ここで呑んでみたい!と思わせたので、長年、行ってみることを渇望していたのですが、なかなか寄る機会がありませんでした。閉めるのも早いので、いつもだと入るのが難しそうだったのです。


大甚 本店
https://tabelog.com/aichi/A2301/A230102/23000102/


さて、栄に行くとビルの一角、一階にこじんまりとした佇まい。大甚の看板が控えめにあります。結構、有名な居酒屋で開店時にはすでに行列が出来ていました。行列に着くやいなや、開店して行列が店内に吸い込まれていきます。
ちょっと遅かったのか、階段を上がるように店員に指示され、二階席に付こうとしました。座敷とテーブル、奥が座敷です。座敷に付こうとした時、目の前の女性が、タバコに火を付け始めました。
ちょっとたじろんでしまいます。
サクサクと異様に仕切り能力の高い店員さんに、「ちょっとタバコが苦手なんで、禁煙席に替わっていいかな?」と尋ねます。
すると、テーブル席の一角を示されました。
「そのテーブルが禁煙席です。一テーブルだけなんで、相席でお願いします」
え、相席は良いとしても、その“禁煙席”は喫煙者となんら隔てられていません。ごく当たり前に煙は漂ってきます。しかも、そのテーブルは8人掛け程度でしたが、その周囲のテーブルは禁煙ではないのです。何のための禁煙かさっぱり判りません。
あとから来たお客も禁煙席を願い出たら、私の向かいを示され戸惑っています。あっという間に“禁煙席”はいっぱいになります。その後来たお客(女性客でしたが)は、気まずそうに近くのテーブルに座ります。
実際のところ、タバコを吸っていたのは二人ほどでした。時間が経つと、もっと吸う人が現れるのかもしれません。それにしても、非喫煙者に対する扱いの酷さは、ちょっとありえないレベルです。
私もそうですが、せっかく並んだお店では、こういう扱いをされても出る勇気はありません。一応は、呑まないともったいない。
自分で一階から運んできた取り皿の料理も美味しかったし、頼むとあっという間に出てくる日本酒も樽の香りがする一品でしたが、どうにもタバコが気になる。正直なところ、楽しみきれませんでした。さっさとお店を出たのですが、憧れの店だっただけに、非常に残念。
でも、大甚には二度と行かないでしょう。どんな美味しい料理でも、タバコの煙があるだけで台無しです。とても残念でした。


自分は喘息持ちなので、タバコの煙は避けたい。最近は、ステロイド吸入治療のおかげで発作も起きにくいですが、タバコの煙は要警戒です。


不思議に思うのですが、喫煙者は非喫煙者のタバコ忌避を気分の問題だと捉えているようです。ですが、私のように喘息持ちにとってタバコは大きなリスクなのです。一方的に暴力を振るわれているのに等しい。共存など出来ません。
でも、禁煙、と明記していない店などで「タバコ吸ってもいいですか?」と聞かれれば、イヤとはいえない。もちろん、吸う側は拒否する、などとは考えてもいないから聞くのでしょうけど。
で、さっさとお店を後にすることになるのです。


もう少し、禁煙が明記された店が増えるといいのですけどね。
では。